少し生意気な行動を取ったのか、
『ムカつくそういう態度』
と唇が思いっきり当たる。
最初はリップ音がなる位の程度、慣れてくるとさっきより長めに。
それがまた慣れれば少しずつ深く深くへ。
口の中で舌が混ざり合う 、 何度も何度も甘い音が部屋中に響く。
VIPルームは防音性だから、中でたまにキャバの子を襲う人もいるとか居ないとか。
さっきまでソファーに縫い付けられるように縛られた腕も今は解けるように解放される。
その解放された腕は彼の頭を抑え、呼吸をしにくくする。
まだ足りない。こんな甘ったるいキスで今まで落とされてきたと思うと
前までがほんとにちょろかったんだろうな、なんて勝手に思ってしまう。
抑えられた手を引き離すように彼の頭が遠ざかってく
『あなたさんって、こういうことされてきたんですね、』
「このくらいは普通にされてきたから、」
「井上くん知らないでしょ、?この私の住む世界を。」
「私が教えてあげるよ」
私は何かに酔った気分でスルスルと話していく。
ここでするのはあれだと思い仕事を少し早めに切り上げて、
彼を小さな部屋へ誘導させた。
何にも微動だにしない彼をそっとベットに押し倒せば、
今からあなたが私の玩具。
さあ、楽しませてよ、?
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。