第3話

決意とやるべき事
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2020/03/02 11:10
【鬱先生said】
遠くの方でトントンを無事に見つけ、楽しそうに話す仲間の姿が見える。
日も傾いて陽炎が瓦礫でボコボコになりながら伸びている。
ウツ
ウツ
なぁグルちゃん、これからどうすんの、
コネシマとひとらんらん、ショッピ君、チーノ、オスマンが研究員の残党は居ないかと探しに行っている中、
俺達はだた丁度いい高さの瓦礫に座り、戦争と言うのには小規模だが、戦争の跡を眺めていた。
グルッペン
グルッペン
.............俺は国を造る。
ウツ
ウツ
はぁ?
百歩譲って村とか町はいいだろう、国だぁ?一人で?この施設で知り合った仲やけどほざいてるな、
グルッペン
グルッペン
……まぁ、その反応は相応だな、だが我々は取り返しのつかない大きな事をした。
だがそれを原因の原点を遡れば、皆、無能達が自らの弱さを自覚し、強さを罪として追放したせいではないのか?
だから俺はそんな決めつけの世界をぶっ壊して自分で国を作りたいんだゾ、だから同士であるお前らに協力してもらった。
………同士ねぇ、他は知らんけど、少なくとも俺は違うかなぁ、少なくともな、
コネシマ
コネシマ
前ら、何サボっとんねん!
記憶がフッと過ぎった瞬間、背後から聞き慣れた声が聞こえた。気配も何も感じなかったのでビクゥ‼︎ってなってもうた。
振り返るとそこには思った通り金髪で透き通るような空色の瞳の持ち主である
コネシマがエーミールに作って貰ったであろう剣を片手に持ち、呆れた顔でこちらを見ていた。
ウツ
ウツ
どうしたんですかコネシマさん、サボってなんていませんよ、ねぇグルッペンさん
自分でも分かるほど早口言葉になっている。
コネシマ
コネシマ
あぁ?知らんわ、行くぞ!
グルッペン
グルッペン
待てコネシマ、すまないがロボロに頼んでみんな集めてくれ。
グルッペンはいきなり大人びたオーラをだしながら言ってきた。コネシマはこちらを見ないその目に威圧されたのか、
パッと俺を掴んだ手を離し、何も言わずに従った。







その光景を見てるや否や、ロボロから収集の声がかかった。
ロボロ
ロボロ
「グルッペンの所に集まってください。」
その声がみんなに届いて5分ほど経って全員集合した。
ウツ
ウツ
グルッペンさんよ、一つ聞いてええ?
グルッペン
グルッペン
なんだ?
ウツ
ウツ
さっき国作るって言っとったけど、一人でか?
グルッペン
グルッペン
いきなり本題を持ち込んで来るかぁ、大先生?
ウツ
ウツ
その大先生ってのやめてくれ。
ゾム
ゾム
国?なんのこっちゃ?
エーミール
エーミール
そうです。順を追って説明して下さい。
グルッペン
グルッペン
まぁそんな焦るな…………ウツも言っていたが、俺は国を作るつもりだ。有能も無能も何より暴走者達が誰一人として、罵られない。軽蔑されない国を、作りたいと考えている。この研究所から出る前にから考えていたことだ。
で、ここからなのだが、お前たち。これから行くあてはあるのか?
グルッペンがこの場にいる全員に責める様に問う
コネシマ
コネシマ
ないに決まっとるやん。どうせ俺についてこい的な感じやろ?面白そうやから、ついて行くで!俺はな
ショッピ
ショッピ
コネシマさんが行くなら着いていきます。
シャオロン
シャオロン
せやなー、なんか世も悪いし、着いってってやるかー
ひとらんらん
ひとらんらん
いいんじゃないかな、マンちゃんはどう思う?
オスマン
オスマン
きっと大変な道だと思うけど、能力者である以上、行動を起こすべきなんじゃない?
ひとらんらん
ひとらんらん
分かった。俺達も着いていく。
ロボロ
ロボロ
お前らと知り合って、こんなことしたからなぁ俺も行くで!
しんぺい神
しんぺい神
こん中で医療の知識があるのは俺だけやし、面白そうやね
チーノ
チーノ
( *・ω・))コクコク
ゾム
ゾム
ここで空気読まないのは滑稽だよなぁw
エーミール
エーミール
wwそうですね、私達も行きましょうか
コイツら最初から着いていく癖にw
それっぽい空気作りやがって、
ウツ
ウツ
まぁ着いていくで
トントン
トントン
なんやグルッペン。
トントン
トントン
国を作るのは賛成やけど、どうやるんや?
トントン
トントン
この人数が入れる場所も、食料も有るって言うんか?
ああ、それ俺も思った。(嘘)
グルッペン
グルッペン
そうきつくなるな、
グルッペン
グルッペン
食料は問題ない。施設からふんだくったやつが有り余ってる。
トントン
トントン
場所は?
グルッペン
グルッペン
俺が施設に来てから4年経つが父の別荘がある筈だ。
どうなってるかは知らないがきっと疎遠になっているはず
グルッペン
グルッペン
先ずはそこに移動する。
グルッペン
グルッペン
安心しろ、ここからそう遠くはない筈だ
まぁ、すごい。別荘なんて、一体この人はどんな身分やったんやろ?
オスマン
オスマン
まぁいろいろ聴きたいことが山済みなんやけど、警察とか軍の兵が来そうだから、早く荷物もって行こうか、
シャオロン
シャオロン
せやな!
ロボロ
ロボロ
急ごう!

そのままロボロと他数人は食料や衣料を取りに行った。

意思は締結されたが、後はどうするか、先ずは研究所をやった事とか、なんとかしないと....
ウツ
ウツ
んで、ここの事とか、俺達の存在だとか、どうするん?
グルッペン
グルッペン
(°Д°)アッ…
ウツ
ウツ
(:(((;゚Д゚)))うそぉぉなんも考えてないの!
コネシマ
コネシマ
.........ん?どったのチーノ君
コネシマ
コネシマ
おれにまかせろ?
チーノ
チーノ
( *・ω・))コクコク
大きくシッマに向かって頷いたチーノは地面に何かまた書き始めた。
チーノ
チーノ
「しんぺいさん。おれの舌を治してください。」
舌?
チーノ
チーノ
「急いで!」
チーノはとにかく字と目で訴えていた。
しんぺい神
しんぺい神
舌?
しんぺい神
しんぺい神
ええけど、チクッとするで?
チーノ
チーノ
(。_。`)コク
しんぺい神
しんぺい神
...............
チーノ
チーノ
(>_<)
しんぺい神
しんぺい神
これでええ?       (p 。- )ふわぁ...。
チーノ
チーノ
すいません。ありがとうございます!
ん?喋った!
まさかチーノが無口だったのって......
チーノ
チーノ
今から能力使って出来事を誤魔化します。
グルッペン
グルッペン
出来事を誤魔化す?
チーノ
チーノ
ちょっと待ってて下さい。
いきなり雰囲気が変わる。

その変化に息を飲む。
グルッペン
グルッペン
(;゚д゚) ゴクリ…
コネシマ
コネシマ
(; ・`д・´)ゴクリンコ
ウツ
ウツ
..........
しんぺい神
しんぺい神
o(^o^)o ワクワク
チーノ
チーノ
《事故っだったら良かったのになーw俺達可哀想》
グルッペン
グルッペン
(。=`ω´=)ぇ?
ウツ
ウツ
(*´-ω・)ン?
コネシマ
コネシマ
そんだけ?
しんぺい神
しんぺい神
何が起きたん?













続く

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