【ひとらんらん目線】
どうしてだ、なんでさっきからコイツは、気づいたら背後に回り込んでいるんだよ......
くっそ.....これといった攻撃が出来てない....
相手は疲れも見えない.....一方的に俺が死に近ずいてるだけだ..........
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走馬灯なのか分からない。けど、このオスマンの言葉が頭を確かによぎった。
いつかの会話、いつも閉じている目を少し開き、何か企むように笑って見せた時の言葉、
その時俺は、不思議と自然に目を閉じた。
真っ黒だ。だが感じる。相手の気配。ロボロさんの気配、見えて居ないからこそわかることがある。
目の前で気配が動く。まっすぐ俺をめがけて飛んでくる。
だが冷静にそのまま、素直にゆっくりとも思える力で刀を振る。
そしていきなり気配が消える。後ろには気配がいきなり現れた。
けど、微かにほんのりだったが、一瞬だけ能力を感じた。
そこで初めて、コイツが能力者だと、確信した。
だが、対処法も分かれば、こっちのものだ。
軽く振った刀をそのまま後方へ向ける。
よし、焦りの感情を見せたな、それを増幅させて、追い込んでやる!
✂︎- - - - - - - -キリトリ- - - - - - - - - - -
【オスマン目線】
心配だ、ロボロからのSOSと言ってもそれはひとらんからのSOSと受け取ってもおかしくない。
街へと向かう道中、いきなりウツが口を開いた。
俺が名乗り出たいけど、俺は俺の役目があるし......
そっか、俺がひとらんらんが大切なようにシャオロンはロボロの事が大切なんだ。
誰もそう言ってないけど、確かに彼はそんな目をしている。
そして、そのまま、基地の近くへ辿り着いた。
2人は身につけていたローブのフードを被り、いち早く街へと溶けて行った。
おや、ショッピ君が食い気味だ
ゾムが、耳打ちをする。こんな時に、今すぐ突撃でいいやろ
バーーーーン!!!!!(ロケランの着弾の音)
(・д・。)
何やってんのコイツら
続く
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!