第21話

白い影
856
2020/06/20 14:21
【シャオロン目線】
ロボロから報告があり、真っ直ぐ監視室へ向かう。途中でゾムとショッピ君に遭遇して一緒に走っている。
ゾム
ゾム
俺朝飯まだなのに……
シャオロン
シャオロン
知らんわw
ショッピ
ショッピ
とにかく急ぎましょう。
ショッピ
ショッピ
インカムも繋がりませんし、
トラブルなど朝飯前なのだが、しっかり対処しないと後で面倒になったりするから気は抜けない。
シャオロン
シャオロン
つか、なんで食堂から監視室まで遠いんだよ!
ショッピ
ショッピ
まぁ基地ですから、
廊下を息を切らしながら走り、ようやく監視室につき勢いよくドアを開ける。
シャオロン
シャオロン
ロボロ!
ロボロ
ロボロ
やっと来たか…
シャオロン
シャオロン
なんやねんその言い方
ロボロ
ロボロ
すまんすまん、助けてくれ
ゾム
ゾム
…………
ショッピ
ショッピ
これ、どうこうなってこうなったんですか?
ショッピ君が驚きもせずに、ロボロをを止めていた糸をナイフで切ってゆく。
全部切れると立ち上がり首を回した。
ロボロ
ロボロ
多分スパイや、大先生に化けとった。
シャオロン
シャオロン
そいつどこいったん?
ロボロ
ロボロ
ダクトの中に入ってった。
ロボロ
ロボロ
入ってから3分はたってるから、追っても無駄やと思うで
ゾム
ゾム
なーなー!
ゾム
ゾム
コレ見てや!
ゾムが元気よく何かを差し出してきた。
ショッピ
ショッピ
何ですかねこれ........人形?
そこには白い人形がギューッと握られていた。
ゾム
ゾム
これ動いとったんよ!
ゾム
ゾム
捕まえて見たらピッタリ動かなくなってしもうて、
シャオロン
シャオロン
そりゃあそんなに握ってたらなぁ
ロボロ
ロボロ
......動いてたって.............もしかして
ショッピ
ショッピ
.............能力ですよね











✂︎- - - - - - - -キリトリ- - - - - - - - - - -

【人形使い目線】
???
???
いや〜、上手くいくとは


先ずは侵入、そしたら情報管理者のロボロさんとの接触、暗殺者としての自分の提示。
あとはいかに数多くいる幹部を撹乱させながら、トップを殺れるかどうか.......


でも流石wrwrd国、こんなにも早く侵入者の存在に勘づいていたとは、まぁそのおかげで、作戦がスムーズにいきそうだから結果オーライかな?












ん?


嫌な感覚が体全体に走る。




まずい...........俺の能力ドールが見つかった............
アイツは一番かくれんぼが上手いドールなのに.......幹部、怖っ......


とにかく能力を切ってドールを削除しよう





✂︎- - - - - - - -キリトリ- - - - - - - - - - -

【シャオロン視点】
シャオロン
シャオロン
なぁロボロ
シャオロン
シャオロン
能力で追跡できへんか?
ロボロの能力の繋がる性質を活かせないか聞く。だがロボロは顔を顰めた。
ロボロ
ロボロ
それが無理なんや
ロボロ
ロボロ
俺変な糸で繋がれとったやろ?
ロボロ
ロボロ
多分それに能力の痺れ薬が入ってたのか、機能せんくて
ゾム
ゾム
なる程なぁ
ゾム
ゾム
唯一の人形も消えちゃったし、どうする
3人で頭を抱えていると、グルッペン達にインカムで報告をしていたショッピ君が指示があったと口を開いた。
ショッピ
ショッピ
ロボロさんが元々怪しかった奴の一覧を言った時に、最近入ってきた「ハウス」って奴が多分そうだって言ってきました。
ロボロ
ロボロ
なんでそんな事わかるん?
ショッピ
ショッピ
なんか、クソ先輩と兄さんのクンクンセンサーが反応したらしいです
ゾム
ゾム
大先生居ったん?
クンクンセンサーという単語に引いていると
ピピッと音と共に4人のインカムが青色に光った。
ウツ
ウツ
「いや〜迷惑かけてすまんな」
ウツ
ウツ
「寝とる間にぐるぐる巻きにされちゃってて」
シャオロン
シャオロン
どんだけ爆睡しとるねん、
ツッコミを入れるやいなや、インカムが空色に光る
コネシマ
コネシマ
「そんでそれを俺が発見したんや!」
コネシマ
コネシマ
「ショッピから報告来た時は大先生やられたな〜って笑ってもうたわ」
コネシマの愉快な笑いが響く。だが俺たちはとにかく早く処置したい気持ちでいっぱいで、その笑い声に殺意が湧いたのであった。
グルッペン
グルッペン
「コホン、コネシマ1回下がれ」
コネシマ
コネシマ
「はーい」
なんだかんだで話が一番通じる奴がやってきた。
グルッペン
グルッペン
「さっき目をつけろと指示を出したのはな、ぴくと、という何でも屋は知っているな?」
俺は初耳で誰やねんと聞こうとしたが、俺以外の3人は知っている様子だったので合わせる。
ロボロ
ロボロ
それがどうしてん?
グルッペン
グルッペン
「以前そいつが使ってた名前がハウスらしいんだ。」
ショッピ
ショッピ
というか、なんでそんな人が此処に?
グルッペン
グルッペン
考えられるのは、可能性としては私の暗殺だろう。
確かに一番最初に俺たちの情報元であるロボロを攻撃してきた。その事から考えれば確かに情報を拡散させてから、グルッペンをやろうとしたんか?

でもロボロは途中まで能力を使えていた。能力を封印すればもっと行動しやすいはずなのに、
コネシマ
コネシマ
「で、報告+護衛の俺達って事や」
ゾム
ゾム
じゃあ、俺はダクトの中に何か少しでも痕跡がないか行ってみるわ、
ロボロ
ロボロ
おう、行ってらっしゃい
ゾムは吸い込まれるかのようにダクトの中に入ってった。
ショッピ
ショッピ
俺達は何しましょうか
ロボロ
ロボロ
俺は、そのぴくとってやつの事についてあさってくるわ。
ショッピ
ショッピ
シャオロンさんは?
シャオロン
シャオロン
ん〜
シャオロン
シャオロン
騒動は抑えんとあかんし、部隊に自主練の指示出してパトロールしとるわ。
コネシマ
コネシマ
「ショッピ!お前は強制だ!さっさとこっち来い!」
ショッピ
ショッピ
はーい
ロボロはパソコンの前に座り、早速カチャカチャとキーボード操り始める。俺とショッピはそれぞれの場所へ向かうため、監視室を出た。




















続く

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