オスマンさんの驚きの声が響く。
笑顔に笑顔で返す。侵入者の処理など、私にはもうとう無理な話、いつもより周りに気を配りながら過ごす事だけ決めてオスマンさんと同行する事に決めた。
✂︎- - - - - - - -キリトリ- - - - - - - - - - -
【ショッピ目線】
基地の最上階のど真ん中に位置する総統室にやって来た。腹の虫が少々なっているが無視してドアノブを回す。
不貞腐れてるのはいつもだと思うが、トントンさんに提出する書類もついでに持ってこれば良かったと、少し後悔する
グルッペンさんは何がおかしいのか、楽しそうに笑っている。だが、無言でグルッペンさんを護るのは確かにこの人がそのくらい、それ以上の価値を持っているからである。
俺は指先から血を垂らし、グルッペンさんの周りに薄く血壁を貼っていく。薄くても頑丈なので大丈夫だろう
何故か偉そうに頷く
無言の時間が続く。警戒を怠る訳にもいかないので、集中する為に黙るのはコネシマさんでも一緒だった
(((パリン!!!!!!
何かの音と共に視界が真っ暗になる。それと同時に力も抜け、血壁が維持できなくなり、嫌な予感がした。
ダメだ、この人たち、この状況でケンカをおっぱじめるぞ、俺だけで見るもグルッペンさんを守らなきゃ!
いきなり騒音という名の悲鳴と共に、倒れるような音がした。
大丈夫だ落ち着け.......気配的に倒れたのは、コネシマさんだ.....グルッペンさんはまだやられてない。
なんで返事がないんだよ.........そこで悠々と座ってるのはわかってる。少しはなんか言って下さいよ......
大先生もやられたか、おいおい、不味くないか?
グサッ(((
俺はあっけなく攻撃をくらい、その場に倒れてしまった。
続く
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。