【ショッピ目線】
ゾムさんがいきなりロケランをぶっぱなした。
きっと、この所為で大事決定だ。
後の始末のことを考えたいが、今は今だ。
グルッペンさんの合図と共に全員走り出す。
俺はいつもどうり、コネシマさんの背中を追いかけ、進んで行った。
基地内にて.........
くっそ、敵の数がかなり増えてきた.......
今更、隠密もくそもないからな....さぁどうするー
ず、ずるい、その顔はずるいにも程がある......
能力の許可した途端、物陰から飛び出す。
うわ〜、まずくないけど、まずい。
ドカボカ((
物陰から目を覗かせると、楽しそうに武装した兵士を殴り倒していくコネシマさんと、コネシマさんに倒された兵が積まれていた。
兵もかなりの数が湧いてくる。
気持ち悪い(||´Д`)
それにしても、やっぱり見ててかっこいいなぁ、コネシマさん....
どうやら、敵の波は引いたようだ。
敵を一網打尽にしたコネシマさんは、上機嫌だった。
おもむろに積まれた兵の生死を確認する。
全員、見る限り出血はないようで、多分、急所である頸椎か頭蓋骨を粉々にしたのだと考えられる。
意外とがむしゃらにやらずに的確な場所に攻撃してある......性格とは裏腹やな。
コネシマさんの背後から、何か飛んできた。
それに、首を狙って.....
すぐさま飛んできた方向に焦点を合わせる。
コツコツコツコツ(靴の音)
ジリジリと距離を詰めてくる....能力者と言えど、気配が全然違う.......
かなりヤバいやつだ。
ニタニタと異様な笑で両手を広げる。
広げたその手には手ではなく、鋭く光る刃物と化していた。
それに6人食った?どういうことだ。
だが、俺の隣にはコネシマさんと死体が大量にある。
余裕は抜かないが有利であることには間違いない。
一層際立つ目、その目とあった瞬間、全身に寒気という寒気が走った。
そして瞬きを1回、その一瞬に俺の目の前には気味の悪い刃物の手があった
攻撃はギリギリのところで避けたが、化け物のような速さだ。
だがコネシマさんのスピードよりは遅い
なんだよ、コネシマさんがこいつの攻撃を捌いた途端苦しんだ。
何が起きたんだ......
..............
来た。
よし、手足ははねた、あとは、情報を吐かせて殺そう。
1度俺を見て怯えたくせに意地張って、変にガキだな
水分を抜き取る?
良かった、それだけか、
まぁひとまずは良かった。
どんな情報を吐かせようか
ということは、手が凶器になったのも他人の能力って訳か
6人くらい食ったって言っていたのに随分とあっさりだったな
えっ、
いきなり体が溶けだした。スライム見たいな見た目で気持ち悪い
痛い、ライオの溶けた体が襲ってきて俺の足を包んで、無くなった........
片足が無くなった俺は立つこともできず、尻もちを着いてしまった
まずい。ひとまず、表面の血液を硬化させて止血はしてるけどるけど、足がないのはまずい
コネシマさんの気配が変わった.....
《しばらくして》
や、やっぱりこの人強すぎる.........
剣をライオの首に突き立てるコネシマさん。
ライオはもう能力を使う体力がないのか、液状になる前、すなわち、手足がない人間の姿に戻っていた。
!!
危なかったー、警戒しておして正解だった。
最後の抵抗か、コネシマさんを食べようとして思わずびっくりしたが、ギリギリ殺れた........
首から上を細切れにしたから、完全に生命は停止しただろう。
ライオが来る前にコネシマさんが殺った兵のの血を使って義足を作ったから良かったけど、さすがに疲れたわー
だが、周りの音は静まっていない。まだ戦いは終わっていない......
✂︎- - - - - - - -キリトリ- - - - - - - - - - -
続く
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!