第17話

協力者
1,005
2020/05/19 22:58

【チーノ目線】
ロボロさんから、無事だと言う報告、そして収集の指示が出された。なので俺たちは、その指示に従って基地の屋上へとやって来た。
シャオロン
シャオロン
おっ、来たぞ
エーミール
エーミール
遅くなってしまってすいません
ウツ
ウツ
まだグルッペン達はきとらんから大丈夫やで
ゾム
ゾム
結構能力持ちが居ておもろかった!
明らかに彼らの様子が研究所にいた頃と全然違う。コレが本当の彼らなのか、わざと明るく振舞っているのかはわからないが、確かにこの2日で変わっている。
しんぺい神
しんぺい神
それで、言いたい事ってなにー
ロボロ
ロボロ
えっとー、みんなが集まってからでええ?
???
いやー、もったいぶらないで下さいよ
コネシマ
コネシマ
誰や!!
らっだぁ
らっだぁ
どうも〜
らっだぁ
らっだぁ
らっだぁ〜です。
ピコン☆
ばどきょー
ばどきょー
いやキモッ
コネシマ
コネシマ
なんやお前ら!!
ロボロ
ロボロ
そんなに牙向けんといて!!
ロボロ
ロボロ
この人たちは恩人なんや!
謎の声と共に現れたのは、赤いマフラーと青のニット帽に身を包んだらっだぁと名乗る青年と、
個性的な服を着た4人だった
いやー、コネシマさんが牙むくのもシャーないやろ…
いきなりこんな、初対面で、よくわからん人に警戒心を持たないのが逆におかしいやろ......
レウクラウド
レウクラウド
すみませんいきなり......俺はレウクラウドと言います
ショッピ
ショッピ
あっ、あのー、先ずは状況整理を......
そうやぞ!今自分らの立場も分かっとらんのに!
情報整理しないと、もっと混乱する!
コンタミ
コンタミ
私達は、ここの隣国、『運営国』の総統と、一行です。
緑色
緑色
同士トハ仲良クシタクテ来マシタ。
エーミール
エーミール
国の総統?!
エーミール
エーミール
ですが、見るからに年齢が若いと見えますが、
国の総統?同士?仲良くしたい?
一見穏やかに見えるが、裏の顔が見えへん....
ばどきょー
ばどきょー
年齢は貴女方と何ら変わりませんよ。
らっだぁ
らっだぁ
まぁ、先ずはグルッペン・フューラーさんとお話がしたんですけど。
らっだぁ
らっだぁ
まだ来てないようなのd((


!?


いきなり赤いマフラーを纏った彼の首にいきなり剣が何処からともなく現れ、当てられる。
その剣の持ち主は、トントンさんだった。
トントン
トントン
何もんや、
ロボロ
ロボロ
トントン!!ストップ!!
ロボロ
ロボロ
訳はちゃんと話すから!!
グルッペン
グルッペン
シャオロンが言っていたのは、彼らのことか?
シャオロン
シャオロン
なんやグルッペンいつからおってん
グルッペン
グルッペン
今さっき
ようやく全員揃った。
ゲーム的には、イベントが始まる雰囲気やけど、どうなんやろ…
ロボロ
ロボロ
全員来たんで、順をおって俺から説明するわ
ロボロ
ロボロ
トントン達以外はチラッと聞いたと思うけど、
ロボロ
ロボロ
彼らは「運営国」の通称、らっだぁ運営。
ロボロ
ロボロ
運営国って言うのはこの時代には珍しい有能が治める国らしい
でもなんでそんな先を進んでる国のトップがこんな所に来たんや?
ロボロ
ロボロ
で、こっから今日の話になるんやけど、
ロボロ
ロボロ
俺はこの国の能力者によって、金縛り的なもんになってしもうて、
ロボロ
ロボロ
そんときに救ってくれたのが、この人達なんや!
ウツ
ウツ
よく話すね
ウツ
ウツ
俺も目の前でロボロを救ってくれてるの見たし、
シャオロン
シャオロン
信用に価するかは知らんけど、感謝はしてええ人たちや、
ゾム
ゾム
フーン
グルッペン
グルッペン
.......改めて、ロボロを救ってくれたのは感謝する
グルッペン
グルッペン
いくつか聞いてもいいか?
らっだぁ
らっだぁ
はい....
なんやろ、このらっだぁって人、そんなに危険じゃない気がする。
グルッペンさんの圧に押されてる感じやし....
グルッペン
グルッペン
何故ここに来た?
らっだぁ
らっだぁ
先程、彼も言っていましたが、
らっだぁ
らっだぁ
同士とは寄り良い関係を築きたくここに馳せ参じました。
グルッペン
グルッペン
同士........では2つ目だ、どこで我々の事を知った?
らっだぁ
らっだぁ
貴女方は研究所の中にいたので外の事はあまり把握していないでしょう。
らっだぁ
らっだぁ
あの研究所と貴女方暴走者の存在はかなり有名でしたし、歳も近かったので
らっだぁ
らっだぁ
ですが1日ほど忘れてしまっていたりしたのですが、
いつか、お会いしたいと思ってたいたんですよ。
貼り付けているような笑顔、言葉、見ていて少し面白い
ばどきょー
ばどきょー
そして、ここが研究所を脱走した暴走者に攻められていると情報が入って来まして、
ばどきょー
ばどきょー
助太刀しようかと来たのですが、意外と結末が早くて、
グルッペン
グルッペン
ほう......その情報が入り、ここに来るまでの時間が驚くほど短いが、
レウクラウド
レウクラウド
俺達も能力者ですから、
らっだぁ
らっだぁ
では、自己紹介も兼ねて能力の説明を
ようやく俺が聞きたかった能力の話や!
らっだぁ
らっだぁ
俺はらっだぁと言います。運営国の総統です
らっだぁ
らっだぁ
能力は【重力】
重力を操ることができます。
ここに来た方法も重力を操って来ました。
ばどきょー
ばどきょー
私は金豚きょーと言います。気軽にばどきょーとお呼び下さい。
ばどきょー
ばどきょー
能力は【ゼロ】と呼んでいます。
能力の効果を無効にします。
ロボロさんを救えたのも、この能力のおかげですよ。
レウクラウド
レウクラウド
じゃあ、俺かな。
エウクラウドと申します。
レウクラウド
レウクラウド
能力は【修復】壊れたものを元に戻す事が出来ます
コンタミ
コンタミ
コンタミと言います。
コンタミ
コンタミ
能力は【洗脳】そのままの意味で他人の意見をねじ曲げることが可能です。
緑色
緑色
.....
らっだぁ
らっだぁ
おい!緑君!印象悪く見えちゃうぞ!
緑色
緑色
.......緑色デス
緑色
緑色
能力ガ、【コマンド】デ、ナンデモ出来マス
コネシマ
コネシマ
なんでも⁉︎
コネシマ
コネシマ
シャケも作れるんか⁉︎
緑色さんの能力の紹介とともにコネシマさんが反応する。
そして聞く内容が、シャケ……………
ショッピ
ショッピ
アホなんですか?
コネシマ
コネシマ
なぬ!
ナイスツッコミやでショッピ君!
というかたったの一言で話が脱線するってすご過ぎやろ。
グルッペン
グルッペン
………コネシマの事は無視してくれ、
グルッペン
グルッペン
さて、もっと話を深めたいのだが、まだ、作戦は終わっていないのでな、
グルッペン
グルッペン
少々待って頂けるとありがたいのだが…
らっだぁ
らっだぁ
えぇ、もちろん待ちますよ。
そういえば、俺たち国に反乱起こしてる最中でしたわ!
そしてらっだぁさん達は、そっと、後ろへ下がっていった。
オスマン
オスマン
俺の出番かぁ……
ひとらんらん
ひとらんらん
マンちゃん、大丈夫?
オスマン
オスマン
………ちゃっちゃと終わらせて、休もう
シャオロン
シャオロン
なんか神々しくなって来てない?オーラが
オスマンさんが一つ息を吸い吐くと同時に目を開く。
その美しさと内に秘めていた力を感じて鳥肌が立つ。
自然も反応しているのか、オスマンさんを中心にして風が起きている様に感じた。
コンタミ
コンタミ
........待って下さい!
コンタミ
コンタミ
俺にも協力させて下さい!
オスマン
オスマン
えっ.....
今にも能力を使おうとするオスマンさんに割り込む様にコンタミさんが口を開く。
コンタミ
コンタミ
確か、オスマンさんの能力は【支配】でしたよね。
オスマン
オスマン
何が言いたいんや
コンタミ
コンタミ
支配と言うのは、はっきり言って物事の上書き、形だけの存在です。
コンタミ
コンタミ
いつか、その支配は解ける時が来ます。
コンタミ
コンタミ
それに対して、私の能力、【洗脳】は人間の無意識に干渉し、
コンタミ
コンタミ
根本的に考えを変える事ができます。
オスマン
オスマン
なるほどな.....
コンタミ
コンタミ
貴女方にも悪くは無い話でしょう?
そんな話のさなか、トントンさんがグルッペンさんにこっそり耳打ちをしていた。
トントン
トントン
グルッペン、この人達は大丈夫や、
トントン
トントン
俺の能力が証明しとる。
グルッペン
グルッペン
そうか.......分かった。
流石トントンさん、人は先ず疑ってなんぼですからね。
でもトントンさんが能力を使ってなんも無かったって事は、
信頼もしてええ人達なんやな。多分....
オスマン
オスマン
......グルッペン
オスマン
オスマン
コンタミさんの力借りてええ?
オスマン
オスマン
俺達の問題は俺達でけじめを付けたいところやけど、
オスマン
オスマン
明らかに、協力して貰う方がええ
グルッペン
グルッペン
あぁ、もちろんだ。
グルッペン
グルッペン
頼んだぞ
グルッペンさんは意見に躊躇うことなく了承し、オスマンさんは大きく頷いた。
すると俺たちに背を向け、コンタミさんと手を繋ぎ、空を見上げた。

感覚で理解する。今この国が力で包まれていると、
ウツ
ウツ
綺麗やな。
コネシマ
コネシマ
いや、キモ
口に出すのはキモイと思ったが、
確かに綺麗だった。
俺達はずっと、何もせずに2人の姿を眺めていた。













続く。

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