ある日のこと、白石は、緋山に誘われて
『バー めぐりあい』に来ていた。
とバーのオーナーの恒夫がいった。
泣きたい。
でも、
泣いたら、耕作の会いたい思いが強くなるから…。
二人は、家に帰った。
白石は、クリスマスに藍沢と撮った写真を眺めていた。
白石は、携帯のメール画面を開き藍沢に書いていた
『久しぶり耕作、元気?
しばらく連絡していなくて、ごめんね。
耕作の顔を見たくて見たくて、連絡をしようとおもっていたけど、直接会ったときにたくさん話したいと思った。だから、連絡しなかった。新しいフェロが入ってもしいよ。耕作のビシビシしたフェロの指導しているところ、見てみたいな。早くトロントのレジレント速く終わらせてほしいぐらいだよ。たまには連絡ちょうだい⊂(゚∀゚ )
by恵』
送信と。
ちょっと寂しいのと、いや、だいぶ寂しいのがたくさんある。まだたくさん話したい。そう送りたかった。
でも、でも…。
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。