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2020/02/24

第11話

残り5人
陽介……?…

でも陽介はB型で何も違反行為はしていないはず…

私は少し震えがかった手で陽介に電話をかける

すると、電話は2コール目で出た
沙雪
陽介っ、何で…
陽介
「ああ、分かってる…罰の事だろ?」
陽介は最初から分かっていたかのようにとても落ち着いた声で言った
沙雪
どうして陽介が罰を受けることになってるの?!
私は理解しきれてない事もあり強く言ってしまった

こんな事あり得ない、何かの間違いだ

しかし私の思いは儚くも消えた
陽介
「俺はな…O型なんだ」
沙雪
…え
…O型?

いや、でも最初はB型って…

それよりも何で嘘を……
陽介
「悪りぃな、嘘ついてた」
陽介は笑っていた

いや、正確には笑っていないがその声色は優しく笑っているようだった
沙雪
何で…
そんなことしか言えなかった

心臓の音が速くなる
陽介
「俺がO型だって知ったらお前は絶対B型を殺さないだろ?拓哉も言ってた通り、俺はお前がこのゲームを終わらせられるって思ったんだ」
不意に、涙が出てきた

何故かは分からない

陽介は私がゲームを終わらせられると思ってくれたことに対して

私を信じてくれたことに対して

どれかは分からなかった

だが一回涙が出ると留めなく溢れてくる

泣いてる場合じゃないのに

もっと言わなければならない事があるのに
沙雪
…嫌だ……陽介が死ぬなんて…
陽介
「…ごめん、な」
その声は悲しそうにも穏やかそうにもとれた

陽介は自分が死ぬことに対して恐怖は無いのだろうか?

彼の声は自分の事よりも落ち着きのない私の事を心配してくれているようだ
沙雪
私…今まで助けてもらって…ばっかで…
泣きながら言ってるせいか言葉が途切れ途切れでちゃんと声に出せない
陽介
「俺もだよ……俺は澪と沙雪と千夏のおかげで楽しい生活を送る事ができた」
あまりにも在り来たりな文章

それでも高校生活の2年間の思いがわぁっと押し寄せてくるようで胸が痛くなる
沙雪
…そんな…最後みたいな事…言わないでよ…
陽介
「…ごめんな」
陽介…さっきから謝ってばっかだよ…
陽介
「…伝言を頼んでもいいか?」
沙雪
うん…もちろん
恐らくもう、残された時間も多くはない

溢れ出る涙を袖で拭きながら答える
陽介
「澪に『今まで色々迷惑かけて悪かった』千夏には『これからも沙雪をよろしく』と伝えてくれ」
沙雪
…うん
こんな時まで人の心配をしないでくれ

もっと自分を大切にしてくれ

…死なないでくれ

私は床に座り込んだ

もうこれ以上友達の死を見たくない


陽介は悲しそうにフッと笑うと言った
陽介
「沙雪…だ
ゴトッ
陽介が何かを言いかけたその時、「重たい何か」が落ちる音と携帯が落ちるガタッという音がした
嫌な予感しかしない
沙雪
よう…す、け…?
震える声で何回も名前を呼ぶ

だが、ただの一回も返事は返ってこなかった
…私、陽介が何を言ったか分からないよ

続きを聞かせてよ
沙雪
…嫌だあああああああああああ!!