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2020/02/09

第10話

残り5人
陽介
…赤谷…?
加奈
殺した理由を聞くなら野暮だよ
手に持ったロープを机の上に投げると加奈は続けて言った
加奈
どうせ殺さなきゃ生きられないし
ガタッと椅子を引くとそのまま座り背伸びをする

その仕草は緊張をほぐしているのかリラックスしているのか分からなかった
加奈
…で、次は誰が殺すの?
まあ、もう殺してない人も1人だけだけどね〜
ニヤニヤと薄ら笑いを浮かべながら言った


…あと殺していない人

それは裕樹だ
裕樹
裕樹はどちらかと言うと、力が強い方ではない

これまでの命令も運が良く生き残ったようなもの

本当に殺すのか?
すると、今まで動かなかった裕樹が少し下を向きながらゆっくり歩いて来た

そして、千夏の前に行くとピタッと止まり目を合わせた

少し背の小さい裕樹は目線を上げ、千夏の目を若干睨む
千夏
…何?やんの?
今までの千夏ならそんな事は言わない

だが、このゲームで変わってしまったのか裕樹を見る目は完全に殺す目だった
裕樹
空気の切る音がした

縄跳びを飛ぶ時のヒュッという音がする

少しの間、何が起きているのか分からなかったが千夏の服の袖が赤くじんわりと染まっている
千夏
っあ…
千夏は腕の皮を剥がすように肩から肘の辺りまで縦に切られていた

傷の深さに見ているこっちの腕が疼く
もらった、と思ったのか裕樹は少し余裕ぶった顔でナイフを胸に突き立てようとした
沙雪
千夏っ!
千夏が殺される…!

思わず走り出そうとした時
裕樹
…は、?
沙雪
…!
千夏は傷を受けてない方の手で裕樹のナイフを受けた

手からは赤い血がポタポタと垂れている
千夏
もらった、って思ったでしょ?
千夏はナイフから手を抜き、固まっている裕樹の手からパッと奪い取ると何の躊躇いも無く裕樹の胸に突き立てた
裕樹
いっ……ゴホッ…
裕樹は胸を押さえながらフラフラと力無く倒れた

そこから裕樹の荒い息が止まるのは遅くはなかった
…今日の命令はこれでお終い

沢山の人が死んだ

……私も人を殺してしまった

あの時の颯の顔が頭から離れない

ぎゅっと目をつむる

ふと頭に浮かんだのはO型の事だった
沙雪
…委員長と拓哉は…これで良いの?
自分でも何を言ってるのかよく分からなかった

自分が人を殺しておいて2人の死ぬ理由を作っておいてこんな事聞くのはいけない事なのかも知れない

でも聞いておきたかった
拓哉
ああ、俺らはこれで良いんだ
拓哉
待ち合わせの時間よりも先に来て、そこで考えをまとめた
…死ぬのはやっぱり嫌だし怖い
でもそれで皆が生き残るのなら…ってな
梨穂
…私も同じです
2人は笑顔を浮かべると続けて言った
拓哉
…これは単に俺らの妄想かも知れんが…このゲームは続くと思う
最後は全員死ぬのか、はたまた永遠にゲームは続いていくのか
考えた時に主催者がしたのは命を天秤にかけた行為だろ?
だったら、この一回で終わる気がしないんだ
梨穂
…そこで、私は自分なんかが生き残ったとしても、このゲームを終わらせられる事は出来ないと思いました
私は皆さんを信じています
私達が死んでも、きっと、終わらせてくれるって
…ああ、この2人は完全に私達を信じてるんだ

自分の命を犠牲にして他人を信じてくれてる

そんな人がこのクラスに残っていた事自体がとても嬉しく感じた
拓哉
…なんか湿っぽくなっちまったな
梨穂
…ではこれで、また出会える日まで
2人はそう言うと教室から出て行った

「また出会える日まで」

委員長はその日が来ない事なんて誰よりも分かっている

でもそれでも私達の事を信じてるんだ

私はその想いを受け継いでいきたい
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夜中の12時前

私は家の自室にいた

正直、あの2人の事が気がかりだった

でもそんな事したら余計2人が悲しむ


…ピロン
悔しさと何かが混じった感情

私は携帯を開くと驚き携帯を落としそうになった
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件名:殺シあイ
from:
内容
命令に従わなかった為、首切りの罰を行う

菊池 紀美子
角野 圭介
土屋 梨穂
儀保 拓哉
宮崎 陽介
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人数の計算ミスったんでちょい題名変わってる部分もありますがご了承ください…