コナン　side

　この人は、表情が一切変わらない。


　あまり人に言えないことを、苦しいことを話しているのに、悲しいと悟らせない。


　5歳 、 か。


　俺らでも今6歳。実際は高校生だけど、←


　さすがに、苦しいな

　


　一気に頼れる親を亡くすって、

　そう言いながら、食器を洗っている 東雲あなた "

　ただそれで本当に人が死んでいたら、

　それは本当に人殺し。

　あなた side




　高専に拾われて、6歳の頃かな。

　私が感情を無くしたのは。



　どうしても、なにをしても楽しいと思えなくて



　泣きすぎて泣けなくなっちゃって、







　孤独で生きてきたから、優しさとか知らなくて

　結局、見殺しにしか見えないようにしか倒せない私は、救えない私は、弱いのかな

　あの子達はあの後食べ終わって帰って行った。


 　そろそろ私もバイトの時間が終わる。

　実際救えなかったのは事実だし、





　誰か私の心でも見てくれないかな。

　見られたら見られたで、辛いだけ。

　ｶﾗﾝｺﾛﾝ ＿＿＿＿＿＿ "

　もう閉店ギリギリなんだけど、

　1番来て欲しくなかった…←

　え、先輩……？

　私会ったこと無かった。

　まあいいや、でも五条先生は気まずいな



　仮面の下、知ってるもんね

　あ、目が合った

　ツ、え？？？

　あー、呪言師ね。
　たしか、狗巻家？だっけ

　なんて言ってるかわかる気がするんだけど

　違ったらどうしよう

　合ってる合ってる"って言ってる気がする

　あ、ぱんだ。

　パンダはまあ、学長のお気に入りだから


　仮面の下は知らないけど。

　カウンター席、か。


　

　私の目にハイライトってあるのかな。

　みんなの目に映る私は、どう見えてるのかな

　とまあ、そんなことを思いながら料理。


　さすがに、慣れてきたこの頃

　そうして会計の時、五条先生に話しかけられた

　そう言って私は、店の奥へと入った。


　そして少し大きめの声で、

　そう、深呼吸をした後に言った。


　

　私はただ、普通"に暮らしてみたかった。

　借金なんかない、親だって元気で、


　たくさん笑ってたくさん泣ける、


　そんな普通の学生でいたかった。

　世でいう親ガチャ"でいいのを引けなかった




　それでも、親は変えられないし、帰ってこない


　借金だってなくならないし、友達だって出来ない

　ある意味孤独ではないのかもしれない