あなたが泊まるホテルの会議室みたいなところを貸してくれた。
あなたが話をつけてくれたんだけど…
神ちゃん、淳太、濵ちゃん、弁護士も到着した。
俺の隣にあなた、あなたの隣に弁護士が座ってる。
沈黙を破ったのは淳太やった。
弁護士
「お話の途中すみません。これ誓約書です」
弁護士
「ここには今後重岡さんとあなたさん、即ちSognOさんとの関係や素性を口外しないことの取り決めが書いてあります」
弁護士
「誓約書を元に裁判の手続きをさせていただきます」
弁護士
「後日、私の方から事務所宛にご連絡させていただきます」
大事になったな……
それだけのことを幸乃が口走った。
弁護士
「簡単に言えば規約違反のため解雇となります。採用になる前にストーカーレベルで海堂さんの元に来てたみたいなので」
弁護士
「改めて事務所の方にお伺いいたします。私の名刺をお渡ししますので」
弁護士
「海堂さん、また連絡します」
俺はあなたの隣の部屋に泊まることができた。
俺の方が心臓バクバクやった(笑)
よかった。
少しでも笑えてて……
聞いてみよう……
あなたの夢
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!