あなたside
見慣れない天井。
ホテルではない……
あ、大ちゃんの家?
話してる最中に寝ちゃったのかな…
夢の話……
嬉しかった。
まさか私がその夢にいるなんて。
寝室に大ちゃんの姿がなく探しに起き上がった。
寝室出ると一つの部屋から明かりが見えた。
興味本位でその扉をそっと開けた。
大ちゃんはすぐにこっちを見て
大ちゃんの座ってる椅子の隣に椅子を用意してくれて隣に座った。
心地いいピアノの音。
無意識に大ちゃんの肩に頭を乗せてた。
ピアノをやめて頭をどかそうとしたら戻された。
恋人同士でないのに、いいのかな…
聞こえてきた曲は
7人で歌っていた『間違っちゃいない。』
幸乃ちゃんの解雇…
間違ってないよって言われてるようで。
気づいたら涙が出ていた。
耳まで真っ赤にした大ちゃんはそっぽ向いた。
なんだかくすぐったい気持ち。
寝室までの距離はそんなないはずなのに……
緊張してた。
寝室に入る寸前、私は大ちゃんの服を引っ張った。
大ちゃんは私の頭を乱暴に撫でて笑いながら
と言った。
そして私の額に軽くキスをした。
そして2人で照れたまま眠りについた。
ねぇ大ちゃん。
幼馴染ではなく期待してもいいの?
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!