あなたとホテル生活を二か月。
正直、俺と一緒にいても危険やからって事であなたと一緒に出かけることもできなかった。
ホテルだとほんま退屈やねん…
俺もそんな頻繁に出かけたりせえへんけど(苦笑)
家だとピアノやったりとかできるのに…
あなたの話相手になってあげないと…
そんな時一本のLINEが入った。
テレビをつけるとあなたと俺のことを大々的に報道していた。
「刃物を送った…」
取調べには淡々と答える容疑者。
反省しとる…?
俺のこと推してたファンがやったことだった。
理由は取られた。
咄嗟に抱き締めるとあなたは静かに泣いた。
こんなことで逮捕されるなんて思わなかったからやったんだと泣いて謝っていた。
もちろんファンクラブは強制的に抹消。
ブラックリストになったらしい。
この事件をきっかけにあなたの体調は少し悪くなった。
精神的に追い込まれていた。
一緒にいないとあなたが壊れそうで…
仕事にもついてきてもらった。
淳太とペアで撮影してるとき
撮影を終えて戻るとあなたは端っこにいた。
あなたを支えて家路に急いだ。
ケーキ屋寄って多めに買って行った。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!