第4話

進路と現実で巡る巡る。
49
2020/03/11 16:28
高校三年生になった。

現実は、就活は戦争で……

清良に逢える時間がなくなっていった。

学校では就職適性試験。

家では履歴書書いたり、事務系の今までの復習。

会社を調べて、志望動機とか面接トレーニング…

めまぐるしい日々に気づけば俺へのイジメはなくなっていた。




「君がこの会社を選んだ理由は??」
「はい。私はIT関係がやりたいからです。」
「他でも出来るけど??」
「はい。私は御社のーーーな所に惹かれました。」
「御社は第何希望??」
「はい。第1希望です。」
「そうですか。以上で面接終わります。」
「本日はありがとうございました!」




何度落ちまくってからの面接。
この調子じゃ、今回も……





「おーい、菅谷!!!」
俺は担任に呼び止められた。
「はい??」
「お前…この前の会社から……」
あぁ……もうダメか……

「人柄も成績もいい!是非来て欲しい!って連絡来たぞ!」
え?
「本当ですか!?」
「あぁ、さっき電話が来た!!!」
「採用予定通知は、今日送ったそうだから確認するように。」
「因みにだが……その会社に行くか??」
「もちろんです!!!」
「そうかそうか!!!」

俺は清良にプレゼント出来る話が出来たのが嬉しかった。

やったよ!清良!!!
採用通知来たら、清良に見せよう。

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