北斗サイド
俺は結構ショックを
受けてた。
まさか、そんな事が
あなたに起こってるなんて
想像にも及ばなかった。
俺が守ってやればいい。
そう思うのと同時に
守ってやって、
近くにいる事で
さらに酷くなったら?
それでも、守れるのか?
犯人見つけて、
辞めさせれば一番いいけど
不定期じゃ
犯人探しも簡単じゃない。
その間も被害を受けるんだ。
これ以上の被害を受けないで、
手っ取り早く解決するなら
……俺が離れる………こと?
・・・・・
学校にて
・・・・
北斗サイド
樹って真っ直ぐで
悔しいぐらい
眩しいなー
太陽みたいに
行く道を照らす人。
確かにチャラいんだけど
自分の中に
芯が、あるから
方位磁石みたいな。
安心して任せられる。
これで、いい。
これで、いい。
俺の守り方で。
これで、大丈夫。
樹なら、やってくれる。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!