北斗サイド
昼飯食べて、
コーチと生徒会室へ
向かう。
二人で文化祭について
話をして
渡り廊下を歩いて
いると
中庭から
笑い声が聞こえてくる
?
あなたの声?
ふと笑い声のする方を見ると
あなたと樹
足が止まる……
コーチは北斗を見てる方向を
見ると
北斗からの返事はない…
思わず走りだした。
二人の前に大きな影…
里佳が見上げると
逆光で顔は見れないけど、
北斗とわかる。
目線をベンチに落とすと。
あなたの弁当箱が2つ。
………?
はっ?えっ?
まさか。
北斗の手を取ろうとすると…
バッッッ
手を振り払われた。
あなたの顔がみれない…
クソっ。
俺何やってんだ?
……居た堪れなくなった
俺はコーチの方に
戻る。
・・・・・・
涙が溜まっていく……
・・・・
樹君の優しさに
さらに、涙がでる。
最近、私は北斗を怒らせて
ばかりだ。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。