みんなで朝ごはんを食べ終えると、スーツケースを玄関に持って行き、あとは歯を磨いたり身支度だけになった。
いや、楽しみすぎる
なんかいつもより気分がとっても良いや
~数分後〜
私たちは重いスーツケースを持ち、玄関を出てソウル駅に向かった。
今は朝。マグルの人たちは出勤時間。子供は登校時間。様々な人が駅へ向かっていた。
少し前までは私もこの人たちと同じだったんだと思うと不思議な気持ちになった。
大人たちは私よりも背が高くて、その上急いでるからなのか、ぎゅうぎゅう押されて、私はどんどんみんなから離れていく気がする。
ミノオッパが私に気付いてくれて、慌てて私の腕をつかんでくれた。
気のせいかも知れないけど、全身黒いスーツ姿の人たちにわざと押されて、みんなから話されたような気がする。
いや、私の意見無視すんな?
ムギュ、と私の手をつかんで、しれっとみんなの後についていくオッパ。。。
もう片方の手を繋いできたのは大型クワッカ、じゃなくてジソンオッパ。
まあなんとか駅についてスーツケースをカートに乗せると、みんなで使われていない自動販売機までなるべく自然に行った。
そして、またリノオッパとジソンオッパと手を繋いで、二人が壁にもたれるのを見習って私もそおっと持たれてみた。
壁にもたれたはずなのに、すう〜っと壁の中?に入った。思わず怖くなって二人の手を握り締めると、いきなり引っ張られて、この壁の中?から抜け出した。
またほっぺふにふに
なんとか手を振り払い、顔を上げると、少し昔に走ってそうな電車が線路にあった。
※見た目ね
ヒョンジンオッパに続いて、私たちは電車の中に乗り込んだ。
わあ…
外見との差よ()
ああ…
そうして、私は一人で窓際に座ることにした。少し、頭の整理。
バタばたばた…
ん?
バタバタバタ…
ばあーーん!
え???
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。