第24話

私の家
970
2020/11/21 08:02
なんやかんやで買ってもらった杖は今、私のトレーナーのポッケの中に入っている。

持っているだけで体が満たされる感覚?よくわからないけど、買って良かったんだなと思ってる。

はやく使ってみたいけど、チャニオッパ達からは学校以外では使っちゃダメと言われてるから、来週の入学式(私は編入)まで我慢。

アイエン
アイエン
んふふ、あなたちゃん嬉しそう〜
そう言ってジョンインオッパは私のほっぺをふにふにしてきた。



え"


ゆー
ゆー
あの、
アイエン
アイエン
え?だって可愛いんだもーん
ヒョンジン
ヒョンジン
イ、イ、イエナ、そんな、積極的だったっけ…
スンミン
スンミン
エギパンが…
ピリクス
ピリクス
いやでもあなたちゃんが可愛いのはわかる
チャンビン
チャンビン
可愛いよねぇ
ハン
ハン
うんうん、僕もふにふにさせて〜
リノ
リノ
僕が先ね^ ^
チャン
チャン
あっ僕もふにふにっっじゃなくて、みんな、ここ、まだ普通に道だから
ゆー
ゆー
そうでふよ、みなはん、やめてくらはい(そうですよ、みなさん、やめてください)
スキズ
スキズ
\(//~//)\
みんなしてフニフニして話しにくいので、頭を振り回して手を振り払うと
ゆー
ゆー
やめてください
スキズ
スキズ
えー(⁎⁍̴̆Ɛ⁍̴̆⁎)わかったよー
…子供か(そうだよkidsだよこの人達)


まあまた固まって行きと同じ道を辿って家に帰ってきたわけですね。





スキズ
スキズ
ただいま〜

 
ただいまと言える、暖かい家があることが、こんなに、素晴らしいとは、思っていなかった。

とても唐突だけど、今まで孤児院は家とは思えなかった。家というものを知らなかった。これが、「 家」なんだと思うと、心が暖かくなっていくのがわかった。

ゆー
ゆー
た、ただいま(´∀`)
チャンビン
チャンビン
…家っていいよね
そう言ったのはチャンビンオッパ。ふざけたりしてたからちゃらけた(失礼)人だと思ってたけど、今の顔は「ちゃらけた」とは違う、優しい顔をしていた。
ゆー
ゆー
そうですね。


想像してた家とは違かったけど、これはこれでいい「家」なんだと思う。



ある人にとっては奥さんがいて、子供がいて、大きい綺麗なテレビがある家がいい家なのかもしれない。ある人にとってはペットがいて、多肉植物が窓際にある家がいい家なのかもしれない。ある人は推しのポスターやグッズがある家がいい家なのかもしれない。

今わかるのは、私にとっての良い「家」は、家族になって間もないけど私に優しくしてくれて、気にかけてくれて、みんなナムジャだし個性的な人達がいる、それがいい「家」なんだということ。



ハン
ハン
あなた!夕飯だよ!はやく手洗っておいで!


幸せなんだな、私





ゆー
ゆー
うん!


この幸せを、壊す理由なんてあるはずない







プリ小説オーディオドラマ