エレベーターが止まると同時にチーンと鳴って、扉が開いた。
みんながゾロゾロとエレベーターから出た。
前を向くと…
そこは、大きなホールのような空間だった。ただ、空気が地上とは違う空気感であふれていた。なんというか…キラキラ?少し緊張感もある気がする。
天井は高く、壁の色は普通の石…と思いきや、様々な不思議な模様が描かれていて、よく見るとゆっくり動いていた。
え、すご←
いや顔よ
そしてまたみんなで固まってホール(?)を歩いていった。チャニオッパを先頭に、大きな扉を出た。
すると、そこは商店街が広がっていた。
本来は人で溢れかえっているだろうけど、今はがらんとしていて、お店はシャッターがおりていたり、板などが窓に打ち付けられているところがほとんどだった。道には紙が落ちていて、
「純血主義政策
魔法を使えるマグル、またはスクイブ、普通のマグルは
社会に害を及ぼす影響があるため、我々アジア及び大韓民国魔法省政府が見つけ次第
特定の場所に集めるという対策を行なっております。
政府の政策を妨げるような行動や発言をした場合、死刑または投獄となります。
ヴォルデモート万歳
最高指導者イム ジョンホ万歳(芸能人にいたらごめんなさい)
アジア及び大韓民国魔法省政府 純血主義政策部」
と書かれていた。読んだ途端、背筋が凍りついた…。
みんなで再び固まり、テクテクと杖を売っているお店に向かった。
暗い商店街を歩いていき、(不思議なことに、地下なはずなのに地上みたいに空があって曇り空になっている)薄暗い地味なお店の前に着いた。
看板を見ると、
「パク ウォンソクの杖屋
あなたにぴったりの素敵な杖、作ります、売ります
買取もしております」
とあった。
スンミンオッパの一言で、私たちはお店の扉を押し開けた
カランカラン(扉のすずの音)
そう言ってお店の奥から来たのはヨボヨボとした(失礼)おじいさんだった。
彼の目はくすんでいた。
しょぼしょぼと目を瞬きながら私たちを眺めて、そして私をじっっくりと眺めた。
気持ち悪い…
パクさんはいきなり口を開いて、私を見ながら喋り出した。
えっ、私人間…
どう答えていいのかわからなくて、隣の誰かさんを見上げると、チャンビンオッパだった。
なんだ、意外といい人だった。
そして、パクさんは私に杖を渡してきた。
持ってみると、さらっとした手触りで、色は深い赤茶色だった。
1番楽しんでるのバンチャン氏←
でもまあ、やってみる。
ビューン(振ってみた)
がっしゃーーーーーん
今度は深緑っぽい色の杖
ビューン
杖を持ったと同時に、体が暖かくなって、杖を振ると全身から力が溢れ出てくるような感覚になった。
え、すご!
え?待ってくれ頭が追いつかん
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!