第23話

杖をつくろう
1,217
2020/11/13 18:56
エレベーターが止まると同時にチーンと鳴って、扉が開いた。

みんながゾロゾロとエレベーターから出た。

前を向くと…
ゆー
ゆー
えっすご
そこは、大きなホールのような空間だった。ただ、空気が地上とは違う空気感であふれていた。なんというか…キラキラ?少し緊張感もある気がする。

天井は高く、壁の色は普通の石…と思いきや、様々な不思議な模様が描かれていて、よく見るとゆっくり動いていた。


え、すご←




ハン
ハン
すごいよね〜、僕も今でも少し感動してる
ゆー
ゆー
すごいです。けど…感動はしてないですよ、感心してるんです。
ハン
ハン
えっあっ、なんかごめん
ゆー
ゆー
え?
ハン
ハン
塩なんだもん(⁎⁍̴̆Ɛ⁍̴̆⁎)
ゆー
ゆー
あ、はいそうですか
リノ
リノ
っぷぷ
ハン
ハン
ひょぉーん、あなたちゃんが塩対応すぎます(´༎ຶོρ༎ຶོ`)
いや顔よ
リノ
リノ
あーそうだねー(棒
ゆー
ゆー
ミノオッパも塩ですね笑
チャン
チャン
なになに、なんの話?!
ピリクス
ピリクス
あのー、ヒョン達、行きません?
チャン
チャン
あっそうだ行かなきゃ


そしてまたみんなで固まってホール(?)を歩いていった。チャニオッパを先頭に、大きな扉を出た。

すると、そこは商店街が広がっていた。

本来は人で溢れかえっているだろうけど、今はがらんとしていて、お店はシャッターがおりていたり、板などが窓に打ち付けられているところがほとんどだった。道には紙が落ちていて、

       「純血主義政策

        魔法を使えるマグル、またはスクイブ、普通のマグルは
        社会に害を及ぼす影響があるため、我々アジア及び大韓民国魔法省政府が見つけ次第
        特定の場所に集めるという対策を行なっております。
        政府の政策を妨げるような行動や発言をした場合、死刑または投獄となります。
        
        ヴォルデモート万歳
        最高指導者イム ジョンホ万歳(芸能人にいたらごめんなさい)

        アジア及び大韓民国魔法省政府 純血主義政策部」

と書かれていた。読んだ途端、背筋が凍りついた…。
アイエン
アイエン
ほら、行かなきゃ。怪しまれちゃうよ(・・;)
ゆー
ゆー
えっ、わかった


みんなで再び固まり、テクテクと杖を売っているお店に向かった。


暗い商店街を歩いていき、(不思議なことに、地下なはずなのに地上みたいに空があって曇り空になっている)薄暗い地味なお店の前に着いた。

看板を見ると、
                   「パク ウォンソクの杖屋 
              あなたにぴったりの素敵な杖、作ります、売ります
                     買取もしております」
      

とあった。
チャン
チャン
ここだよ、さ、早く入ろう
ゆー
ゆー
え、ここ開いてるんですか?
ピリクス
ピリクス
うん、よく見るとお店の奥の方に光が見えるでしょ?
ゆー
ゆー
…あっ、ほんとだ
スンミン
スンミン
早く行こう
スンミンオッパの一言で、私たちはお店の扉を押し開けた

カランカラン(扉のすずの音)

チャン
チャン
あ〜、アンニョハセヨ…?
パクウォンソク氏
おお、おお、いらっしゃいませ
そう言ってお店の奥から来たのはヨボヨボとした(失礼)おじいさんだった。

彼の目はくすんでいた。

しょぼしょぼと目を瞬きながら私たちを眺めて、そして私をじっっくりと眺めた。

気持ち悪い…
パクウォンソク氏
君は…
パクさんはいきなり口を開いて、私を見ながら喋り出した。
パクウォンソク氏
君は、誰だね?杖かい?
えっ、私人間…
どう答えていいのかわからなくて、隣の誰かさんを見上げると、チャンビンオッパだった。
チャンビン
チャンビン
あ、そうですって答えて
ゆー
ゆー
そ、そうです(?)
パクウォンソク氏
そうかいそうかい、最近いーっきにお客が減ってねぇ…うれしいよわしゃ。よしよし、じゃあまずはこの杖を…

なんだ、意外といい人だった。


そして、パクさんは私に杖を渡してきた。


持ってみると、さらっとした手触りで、色は深い赤茶色だった。
パクウォンソク氏
うーむ、ちょいとふってみてくれ
チャン
チャン
ビューンって!(((o(*゚▽゚*)o)))
1番楽しんでるのバンチャン氏←

でもまあ、やってみる。

   
               
ビューン(振ってみた)
ゆー
ゆー
あれ、何も何ですn
がっしゃーーーーーん
スンミン
スンミン
おお…
アイエン
アイエン
わお
パクウォンソク氏
おおおお、これはダメじゃな、次、これじゃ!
今度は深緑っぽい色の杖


ビューン
ゆー
ゆー
わっ
杖を持ったと同時に、体が暖かくなって、杖を振ると全身から力が溢れ出てくるような感覚になった。


え、すご!
ヒョンジン
ヒョンジン
僕もそうなったよ、最初!
アイエン
アイエン
だから、聞いてないって
パクウォンソク氏
おおおおお、これじゃな!この杖じゃ!いやはや!こんなに早く見つかるとは!
チャン
チャン
じゃあ、買おう!お願いします(お金出す)
え?待ってくれ頭が追いつかん
ゆー
ゆー
え、と
チャンビン
チャンビン
大丈夫だよ、お金はパクジニョン氏からもらってるから
ゆー
ゆー
いや…
ハン
ハン
さ!払ったらしいから行こ!
スキズ
スキズ
いえ〜い
スキズ
スキズ
ありがとうございました〜
ゆー
ゆー
え( ˙-˙ )

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