〜ヒョンジンside〜
あなたはとても怯えてて悲しそうな顔をしていた。今は少し呻きながらスースーと寝ている。
たまに、僕たちだって過去のトラウマとかの悪夢を見ることはある。だけど、あなたみたいに目が光ることはなかった。
そして、何をそんなにピリが慌てているのかは…。
思いつくことはいくつかあるけど、、、
言えない。
みんなハッとした顔になった。
もしかして、あなたの過去、トラウマにはあなたのオンマが関わっているのでは…
みんなは、リビングのソファーで寝ているあなたをみた。
生まれてからずっと孤児院にいるのか、途中までは親と一緒だったのか…。
ちなみに、僕は小学二年生の時にここに来た。
親はもちろん亡くなっている。
リビングが緊張感で張り詰めた。
え、何それ可愛い((
アッパ…
僕たちはぜっったいにあなたには言えないことを考えている気がする。
赤く光ったあなたの目は、あの人の目とあまりにもそっくりだった。
ソファに起き上がっているのは、細くて、か弱くて、整った顔だけど少し疲れた顔をしているあなた。
目が光ってないことに一安心するも、目が光っていたときの怒りと、怯えた悲しそうな顔が忘れられなかった。
でも今は、あなたの看病をしなきゃ
まさかあなた…覚えてない?
丸ごと忘れてる…
もしかして、今までもこうなってたのか…?
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!