第39話

記憶
811
2020/12/05 19:40
〜ヒョンジンside〜



チャン
チャン
あなた、目が光ってた…
チャンビン
チャンビン
あれさ…
ピリクス
ピリクス
ヒョン、あなたが起きたらどうするんですか

あなたはとても怯えてて悲しそうな顔をしていた。今は少し呻きながらスースーと寝ている。


たまに、僕たちだって過去のトラウマとかの悪夢を見ることはある。だけど、あなたみたいに目が光ることはなかった。


そして、何をそんなにピリが慌てているのかは…。

思いつくことはいくつかあるけど、、、



言えない。
ハン
ハン
そう言えば、僕たちあなたの過去のこと知らないね
リノ
リノ
確かに…
スンミン
スンミン
あ、あとさ、さっきあなたが「おんま」って言ってたじゃん。

みんなハッとした顔になった。


もしかして、あなたの過去、トラウマにはあなたのオンマが関わっているのでは…
ヒョンジン
ヒョンジン
もしかして、あなたの家族とかが関係してるのかも…ね
チャン
チャン
うん、そうだね
アイエン
アイエン
でも、聞くの…?
チャンビン
チャンビン
あなた、強がりっぽいもんね


みんなは、リビングのソファーで寝ているあなたをみた。


生まれてからずっと孤児院にいるのか、途中までは親と一緒だったのか…。


ちなみに、僕は小学二年生の時にここに来た。


親はもちろん亡くなっている。



ゆー
ゆー
オンマ…アッパ…
リビングが緊張感で張り詰めた。



ゆー
ゆー
ぺごっぱ…

え、何それ可愛い((



アッパ…




僕たちはぜっったいにあなたには言えないことを考えている気がする。



赤く光ったあなたの目は、あの人の目とあまりにもそっくりだった。














ゆー
ゆー
え、オッパ達?

ソファに起き上がっているのは、細くて、か弱くて、整った顔だけど少し疲れた顔をしているあなた。


目が光ってないことに一安心するも、目が光っていたときの怒りと、怯えた悲しそうな顔が忘れられなかった。



でも今は、あなたの看病をしなきゃ


ゆー
ゆー
なんでリビングで寝てんの私…
ピリクス
ピリクス
え?
ゆー
ゆー
え?

まさかあなた…覚えてない?
ハン
ハン
あなた、悪夢にうなされてたから…
ゆー
ゆー
えええ?!私悪夢見たことないよ!?


丸ごと忘れてる…


アイエン
アイエン
え…

もしかして、今までもこうなってたのか…?

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