廉side
紫耀が帰ってこない。もう朝だぞ!
どこいるんや!
プルルル
病院)平野さんのご友人の方ですか?私○○総合病院の医師でございます。先程、平野さんが睡眠薬の大量摂取で倒れているのを見つけて、通報があったんです!すぐに来てください!
どういうことや?紫耀が睡眠薬大量摂取?!
理由はわからんけど早く行かな!
その日、俺は何度も乗っている車のエンジンが妙にかからなかった。俺はなんとなく嫌な予感がした。
そして、病院まで、30分で着くのに1時間、いや2時間のように長く長く感じた。
〜病院〜
病院)なんとも言えません。平野さんの場合、元々体も弱ってらしたので、手術持ちきれるかどうか……この3日が山場でしょう。
俺は。たくさんの管で繋がれた紫耀の所へと向かった。その姿をみて、俺は絶句した……
Noside
廉はその日、一睡もしないまま……自分のことを攻めた
next……
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!