私…どうすればいいの…?
背後から声がした。
振り向くと…
そこには、心配そうな顔で、私を見つめる響希くんがいた。
涙目の私を見た響希くんが、私を人の少ない場所へ連れてきた。
響希くんは、私の頭を優しく撫でてくれた。
その優しさに、少し安心する。
私が奏人のことを好き…
やっぱり、どう考えても、この感情は『恋』なんだ。
今まで誰かをかっこいいと思った時の感情とは、違う。
これが、『恋』なんだ。
そんな、響希くんまで、私のことを好きなんて…
響希くんは、続けてこう言った。
響希くんって、本当に優しい。
そして、強い。
響希くん、本当にありがとう。
二人で話していると、奏人達が帰って来た。
響希くんが言いかけてたことが、すごくモヤモヤする…
三葉さんと奏人は、どういう関係なの…?
ただの部員とマネージャーじゃないの?
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。