第41話

大好きなのに……… めめこじ
4,024
2020/08/18 06:27
蛙化現象の女の子の歌を小説にしてみました
※ノンリアル
高3の秋
向井side
あんな、俺めめがすきやねん!


初恋やねん!
最近、めっちゃ好きが増してんねん
だから、LINEじゃ物足りない……
もっと、もっと、めめのこと知りたいし、会いたい、あわよくば触れたい!
まぁ、この気持ちは伝える気ないんやけどな
~数ヶ月後~
目黒「康二…俺康二のことが好きだ」
……え?
「ほ……ほんま?」
目黒「うん」
「お、俺も!俺もすき!」
目黒「ほんと?」
「なんでここで嘘言わなあかんねん笑」
目黒「康二……俺と付き合ってください」
「……俺で良ければよろしくお願いします!」
目黒「…康二がいいの」
……夢みたいや
めめと付き合えるなんて…
目黒「あ、康二、来月市民祭りあんじゃん?」
「おん」
目黒「行かない?2人きりで」
「え、いきたい!」
目黒「よし、決まりな」
やった、やったー!
目黒「忘れんなよ!」
「忘れへんわ!」
忘れるわけないやん……
来月のことなのにもう今からワクワクしてる…
何着ていこう?
そんなこんなで夏祭りの日の前の日になった
でも……なんだろう
明日のデートは
ずっと前から楽しみやったはずなのに
なんだか……もやもやする
そして当日になった
この浴衣変やないかな
目黒「康二!お待たせ待った?」
……なんだろ、この腹の底から出てくる不快感
目黒「康二?」
「え?あ、あぁ待ってへんで」
目黒「?……まぁよかった」
「ほら、いこ!」
目黒「そうだな」
……さりげなく手繋がれたけど、鳥肌止まらない
気持ち悪い…
どうして?
目黒「どうした?体調悪い?」
「そうかも…ごめん」
目黒「いやいや、デートなんかより恋人の体調の方が心配だから」
恋人…………やばい吐き気がする
そっか、もう恋人か…
なんか…気持ち悪い
さっきから気持ち悪いしか思ってへんな…俺笑
俺は体調が悪かったから家に帰った
ブブブブ
めめからの着信
「どうしたん?」
目黒「あ、康二ー」
やけに甘えた声
目黒「大丈夫?」
「大丈夫やで」
目黒「康二……好きだよ」
好きだよって……
俺はこの気持ちに気づいてしまった
前になんかどこかで見たことがある
蛙化現象や
目黒「康二?」
「……あ、ごめん明日朝練あるから寝るな?」
目黒「…そっか、おやすみ。朝練頑張ってね」
~朝~
朝練があるのは間違いではない
…朝練行こ
阿部「康二!おはよう」
「あ、あべちゃんおはよう」
阿部「どうしたの?元気ないじゃん」
「なんでもないで」
阿部「そう?ならよかった」
キーンコーンカーンコーン
……チャイムや
え?チャイム?
やっべぇ
遅刻や!
「お、遅れました…ハァハァハァハァ」
あ、ちなみに俺はバスケ部やで
渡辺「遅せぇよ」
「いや、あのなんて言うか、ぼーっとしてたらチャイムがなってしまって」
深澤「理由になるか!」
「ご、ごめんなさい…」
深澤「まぁ、いいや始めるぞー」
はぁ……
終わったぁ
疲れた
目黒「康二!」
もう声聞くだけで嫌やな…
「なに?」
あ、冷たくなってしまった…
目黒「朝練終わった?」
「うん。終わったで」
………もう、疲れたわ
目黒「そっか、あのs「あべちゃん!」え?」
阿部「おぉ、康二どうしたの?」
……あべちゃんに逃げてしまった
「ううん。なんでもないで見かけたから」
阿部「目黒大丈夫なの?」
ビクッ
「う、うん、大丈夫やで」
阿部「……はぁ、ほんとに嘘つけないね」
「そ、そんなことないで!」
阿部「目黒となんかあったんでしょ?」
「……めめは悪くないねん」
阿部「うん」
「ただ……お、れが、めめ、のこと、さけ、てるだけ、やねん」
あれ、涙が…
阿部「そっかぁ、辛かったな、思う存分泣け!」
あべちゃんがハグしてくれた…暖かい
「ぅ……ぅわぁぁぁぁ……」
俺は涙が枯れるまで泣いた
目黒「いた!こうj……え?」
泣いてる俺をめめが見ているとも知らずに
それから数週間がすぎた、もう1ヶ月くらいたったのかもしれない
目黒side
「康二今日空いてる?」
向井「ごめん、今日佐久間くんとあべちゃんと帰るねん」
「そっか」
最近…康二に避けられてる気がする
避けられてるというか……冷たいというか
嫌われた?
「どうしよう」
渡辺「どうした?」
深澤「元気ないじゃーん」
岩本「よかったら話聞くけど」
宮舘「なんでもいいから話してごらん?」
「…いいんですか?」
深澤「当たり前じゃん」
「あの……」
それから俺は康二と付き合ったこと、康二が最近冷たいことを話した
「……っていうわけなんです」
岩本「……難しいな」
渡辺「…どうなんだろうね」
深澤「とりあえずさ、話聞いてみれば?」
そうか……その手があったか
「そうしてみます!」
俺は早速2人で話をしてみることにした
向井side
目黒「康二」
あ、
「なに?」
目黒「時間ある?」
「あるけど」
目黒「話がある」
もしかして……別れ話?
ほっとしてる自分がいる
「話って?」
目黒「康二さ、俺の事嫌いになった?」
は?
「なんで?」
目黒「だって最近冷たい」
そっか……嫌われたって思ってたんか
「……ちゃうねん」
目黒「え?」
「嫌いになったわけやないねん」
「大好きやけど」
「冷たくしちゃうねん」
なんて…馬鹿馬鹿しい
「ほんまに嫌いになったわけやない…大好きやねん」
大好きやけど……って言い訳みたいやな
……情けないなぁ
目黒「……そっか。ありがとう」
そう言ってその話は終わった
目黒side
俺らももうすぐ卒業だ
最近、康二からの連絡が来ない
もう待つのはいい加減疲れたよ
どうして?
俺は……どうしたらいいの?
向井「大好きやけど……」
思わせぶりもう、うんざり……だけど
諦められないよ……
諦めたくないよ……
だって、康二が好きだから
康二はさ
「嫌いになったわけやないねん」
「大好きやけど……」
って言うけどさ
じゃあなんで冷たいの?
康二……勝手すぎるよ
ねぇ、嫌いになったわけじゃない
大好きなんでしょ?
それならさもっと
……ちゃんと優しくしてよ
康二…
向井side
卒業式当日になった
俺は高校卒業したら奈良に戻るって決めた
今の友達とも全員縁を切る
これが最後やで……向井康二!
深澤「式長かったわー」
阿部「いやいや、ふっかほぼ寝てたじゃん笑」
深澤「翔太もだろ」
渡辺「俺ふっかほど寝てねぇし」
岩本「どっちもどっちだろ」
佐久間「佐久間さんはちゃんと起きてたでやんす」
宮舘「佐久間偉いねぇ」
佐久間「なんかバカにされてる気分」
「みんな!」
深澤「ん?」
「俺、いってきます!」
全員「……え?行ってらっしゃい」
「はい!」
……言うんや
大好きやったよって
深澤「え?どこに?」
ふぅぅ
「めめ!」
目黒「うぉ、康二?」
「ちょっといい?」
目黒「うん」
「やっぱりな」
目黒「うん」
「めめは俺には勿体ないねん」
目黒「え?」
「だから別れよ」
目黒「え、待ってよ」
「ほんとに大好きやったで」
「じゃあな」
渡辺「あれ?康二」
深澤「あー、行っちゃった。写真撮ろうと思ってたのに」
あれ、
気づいたら家の前にいた
ほんとに………俺には勿体ないねん
言えない……
言えないよ
嫌いになったわけやない……
大好きなのに
って言い聞かせてた
本当は嫌いだったんかな
…自分勝手やな、
でもな嫌いになったわけやない……って思いたかった
                                        ~LINE~
                                                                              ごめんね
                                                                              バイバイ
え?
康二!
                                         ~~~~
ごめんね。
めめ。
さよなら。
みんな。
──────────
……長かった!
この歌
自分の大好きな
「りりあ。」さん
が作詞作曲をしている
オリジナル曲なんですよ
この曲の他にもう、1曲オリジナル曲があるんです
YouTubeで「りりあ。」って調べればみれます!
気になった方はぜひ!
調べて、聞いてみてください!
あと、リクエストの小説はまだもうちょっと待ってください!
時間がかかりそうです。

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