三雲「あの...ボーダーの上層部の人達が空閑の親父と知り合いなら、空閑も、もう大丈夫ですよね?」
本部への報告が終わった後、三雲は迅に聞いた。
迅「んー、それはどうかな〜」
『「え!?」』
『ゆうまもう狙われないんじゃないの...!?』
三雲「そうですよ!だって、さっき忍田本部長が...!」
迅「んーま、そうなんだけど...」
と、迅は窓の外を長めながらボーダーの派閥が3つに割れていることを話した
近界民は絶対に許さないの城戸さん派、
市民の安全が第一の忍田さん派、
そして、近界民にもいいやついるから仲良くしようぜの玉狛派。
迅「で、ウチと城戸さんとこは考え方が正反対だから仲もあんまり宜しくないってわけ。」
『ゆうまはいいねいばー!』
迅「そう、つまりウチはあなたみたいな考え方が出来るやつの集まりだな。」
三雲「なる...ほど、(だから三輪隊の人達は...)」
迅「もし、遊真とウチが手を組んだら城戸さん派と玉狛のパワーバランスがひっくり返るわけ。」
迅「(まぁ、つい最近ひっくり返したんだけど。)」
三雲「空閑だけで!!?」
三雲は驚きの表情を浮かべた
迅「黒トリガーってのはそういうものだ。」
迅「まぁ、城戸さん的にはそれを避けたいだろうから、どうにかして黒トリガーを横取りしようとするだろうな。」
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空閑「お、きたきた。修と迅さんと...お姉さん。」
遊真と千佳は手を振っている3人の元へ向かった。
空閑「修、偉い人に叱られた?」
空閑「うーん、まぁ、叱られたけど、処分は一応保留になった。」
空閑「ほう、そりゃよかった。一安心だな。」
すると、三雲は立ち止まり、
三雲「まだ、安心じゃない。ボーダーがお前のトリガーを狙ってくる可能性があるんだ。」
空閑「ほう...」
三雲「どうすればいいですか?迅さん...」
そう聞かれると、迅は振り返った
迅「うーん、そうだな...色々考えたけど、こういう時はやっぱりシンプルな考え方が1番だな。」
三雲「シンプルな...」
空閑「やり方...?」
迅「うん、遊真...お前..」
迅「ボーダーに入んない?」
三雲「!?」
千佳「..!?」
『わぁ~!』
空閑「俺が..?ボーダー..に...?」
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!