尾崎side
少し意識が飛び、気がつき目を開けると周りにはメンバーがいて、横では柾哉くんと西くんが男を取り押さえていた。
みんな僕を見て泣いていた。そして何か言っている。
ごめんね、みんな
俺は多分もう、、、、助からない。
俺を支えてくれていた雄大は必死に俺の肩を叩き泣きじゃくっていた。
重たい瞼をあけ、最期の景色を焼き付けた。
そして最後に手話で
「 大好き。 」
と伝えた。
まさかこんな形で最期を迎えるなんて思わなかったよ。
色んなことがあった人生だったけど楽しかった。
みんな、ありがとう。
END.
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!