第59話
🥀×59
拓文side
家の中に入ると案の定あなたの姿はなかった
あなたを探しに外に行こうとしたら
ちょうど玄関のドアが開いた
亜生side
ここで俺はあなたの彼氏と名乗っていいのか…
あなた以外に8人の彼女がいるのに、
バレなきゃいいやとその時の軽率な判断のせいで
気付いたら彼女が9人になっていた…
バレてないならいいかと思ってしまう自分も未だにいるクズな男だ…
なんて言おう…
目の前にいる男の子はあなたに電話した。
そしたら家に来てくれるそうだ。
どうしよう…、
ついでに本当のこと言った方がいいよな…
ガチャッ
正直に話そう。
浮気をまたしてしまったことを。
昔は"たった1人"俺に見向きもしなかった女だった
今は"たった1人"の彼女になった。
いや、なっていない……
なるはずだった。
俺だって自分でこんなに浮気するなんて
思ってなかった。
俺は誰が好きなんだ…?
常に心にあるのは。。。。。。。
あなたはその場に崩れながら泣いた。
そんなあなたを見て俺は素通りしたんだ…
最低な男。
クズな男…
そんな言葉を残して