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第3話

じこと再発
_3月2日午後日没後 不思議な世界_[莉海]
目を開けると公園のベンチに腰かけていた。 元の世界とは違う空気に、ここはまだ違う世界なのだと察した。
回りには誰もいない。 子供の頃よく遊んでいた遊具がいくつか揃っているよくある公園という感じだ。 意識もはっきりしていたし体も軽いという違和感以外はいつもどうりに動く。
「あーあー」
そう言ったつもりだったが声がでない。薄暗く視界がぼやけている夜のこの公園のように私の気持ちも不安で曇っていた。
どうなっているのだろう。確か男の子を助けて私がトラックとぶつかって死んだのではなかったのか…?回りには何もヒントがない
「何かを待っていても始まらない。動こう」 そう決断して私は公園を抜けた。そして少し歩いて角を曲がるとそこはさっきの事故現場(?)だった。
「…」
何かを話す気にもならなかった
そこには男の子の姿も事故の跡もない。よくある夜の住宅街だ。何もなかったが、何か、落ちている。
「なんだろう…」
屈んで手に取ってみる。
それは見覚えのある鮮やかなオレンジ色の髪止めだった。細かな宝石、ダイヤのような飾りもついていて輝いていた。
「陽姫…くん…」
口が勝手に呟いていた。すると
「うっ…」
以前にも感じたことのある稲妻のような寒気。そして体は崩れ落ちて、また眠りにつくように意識が途切れた
_3月2日午後日没前_[莉海]
「…っ…はぁ!………はぁ…はぁ…」
体が、目が覚めた。頭がまだ朦朧としている
だけどそこにあったのは確かに見覚えのある通学路だった
「戻ってきた…の…?」
時間も進んでいないようで夕日が3分の1見えている
「さっきのは何だったの?」
まるで現実のようにただただ鮮明な記憶。本当に起こったかのように…

胸の鼓動はあれからずっと荒ぶっている。体が悲鳴をあげそうなくらい物凄いスピードで血液が循環しているのが分かる
休もう
そう思ってゆっくりと家への通学路を進み始めた

家まであと少し。最後の交差点で信号待ちをしていた。鼓動はまだ激しかった
“青になる”のが怖かった。
動いてはいけない
頭がそう呼び掛けていた。
けれどそんなことは無視して信号は切り替わる。青。
オレンジイロノオトコノコガカケダス

バァーーーーーーーーー!!!!

耳障りな低い音割れのしているトラックのクラクションが鳴り響くと同時に私は駆け出した。
あれは予知夢!!?
男の子を推し飛ばして私がトラックに引き付けられた後、空を舞う
物凄い音だ。
命が鈍く崩れる音。
耳を塞ぎたいけど体が言うことを聞かない

死んだ…な。さすがに…

空から見ていた私の目に飛び込んできたのは見覚えのあるオレンジ色の髪とオレンジ色のティアラのように綺麗な髪止めだった。

ドサッ

何も見えなくなった
夕日に照らされた涙が鈍いオレンジ色に光っていた
日が沈む

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朱茶_見る専
朱茶_見る専
ακаηёと仲良くしてくれた人ありがとうございました! リアルが忙しくなってきて負担となってしまった為、小説投稿、プリ小説から離れます。
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