第39話

39.守護
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2023/07/26 10:33
🐶
…大掛かりな作戦ですね。
ユノは、一瞬の困惑の後、悟られないように声を出した。

相手の捜査官はユノの部下だろうか。
捜査官
はい。
ユノさん、最近お休み続きだったので
負担になるならと作戦から外れていたはずです。
🐶
なるほど。わかりました。
ユノはまだ、動揺しているようだった。
少し考える間を置いて、また答える。
🐶
僕はもう、大丈夫なので。
作戦には飛び入り参加させていただきます。
中心部まで向かいますね。
捜査官
は、はい!
局長に伝えます!!
🐶
お願いします。では。
ユノはそのままズカズカと中に入っていく。

それについて、ジョンホも躊躇なく中に入っていくため、急いでそれについて行った。
捜査官
え、あっ、ダメです!
避難区域になっているので!!
🍎
気にしなくても、僕達は貴方より十分強いですよ。




何も無かったかのように、歩く3人。

包囲されているのは、やはりカフェだった。
🐤
あの中に、多分ウヨンアとヨサンア、ヒョン2人は確実にいるよね。
🐶
サナもいるかもしれない。
🍎
助けに行きますか?
🐶
…いや。
3人で、捜査官だらけのカフェを眺めると
急な爆発音が響き渡った。
🐶
覚醒したての怪物さんだよ。
あの、おぞましい姿のヨサンアが、死体の山のてっぺんに降り立っていた。
🐤
でも、まだ不安定だ。
きっと目覚めたばかりだし…
🍎
じゃあ僕ですね。
🐤
え?
瞬きする間に、青白い光が強く広がる。

ヨサンアの体もその光に包まれて、気づくとウヨンアがヨサンアを抱きしめて立っていた。
🍎
ヒョンたちと話すことがある人達は、その前に死んではいけません。
メキメキと、その光が形を成していく。

固く、そして美しく。
大きな神獣へと変わっていく。
🍎
大切な時間です。
私が護りましょう。
響き渡る声は、甲赫に反響して、聞いた事のないような音だった。

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