ジョンホはユノを見ながら複雑そうな顔をした。
ジョンホの青白い後光は、ジョンホの甲殻が美しく、そして怪しく光輝いているものだとようやく気づく。
美しい赫子とは聞いていたものの、実際に見るとそれは格別に綺麗だった。
ジョンホは小首を傾げながら、両手で糸を引っ張るような仕草をした。
ジョンホの声と存在感は、とても神々しいものだった。
ユノは強い目で答える。
そこで止まったユノの回答。
よく考えて、またユノは顔を上げた。
俺はなんだかソワソワとしながらもその続きを待った。
そこで、ユノはようやく「あれ、」と何かに気がついた。
慌て出すユノの肩をジョンホは強く掴んだ。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!