放課後、気ままな話をほんの数分3人で話した。
うちの学校のグラウンドは芝ではなく土だ。
それがサッカーと何の関係があるのか分からないが。
やっぱりそれだよねー…
潔癖症って…面倒くさいなぁ。
昇降口まで横並びに歩く私と神谷。
私は渋々神谷に聞いた。
マスクを付けている理由を。
神谷は俯いて答えた。
話の流れでそれを選んだのか知らないが、
恐らく潔癖症が理由ではないと感じた。
これ以上聞かれたくなかったのだろうか?
私はそれ以上何も聞かなかった。
昇降口には神谷の友達、石綿がいた。
私は今日、寄らないと行けない場所へ行く。
私が部活に入っていない理由が分かる場所。
私と郁文はある場所へと足を運んだ。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!