第60話

賭ける
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2018/03/24 11:55
緋色あん
緋色あん
神谷が…かっこいいって、
なんだろうね笑
暁月一茶
暁月一茶
…好きってことかよ。
それは違う。だって神谷は…
緋色あん
緋色あん
いや、神谷は弟ぐらいにしか
思ってないよ
暁月一茶
暁月一茶
…あのさ、
緋色あん
緋色あん
うん?
暁月一茶
暁月一茶
俺が当日、1位になったら、
一ヶ月だけでいいから…
暁月一茶
暁月一茶
─付き合って欲しい。
暁月一茶
暁月一茶
もし負けたら…諦めるよ。
緋色あん
緋色あん
…わかった。いいよ。
暁月一茶
暁月一茶
よっしゃ!!じゃあマジで賭けるわ笑
緋色あん
緋色あん
私も。もっと練習しないと!!
一茶のライバル。千誉ちゃんの彼氏こと日暮浬。
彼は去年のマラソン大会学年一位の優秀者だ。
それに続いたのが一茶。
ここで取り戻すつもりなんだ。
緋色あん
緋色あん
あ、そういえばさ
伯良くんって…
暁月一茶
暁月一茶
あいつは補欠になったよ。
男子の中から一人遅い奴から補欠を出すらしくてな。
マジかーっ!!って、嘆いてたよ笑
緋色あん
緋色あん
そういうことね…
朝練を見ていたが伯良くんがいなかったため体調でも悪いのかと思っていた。
暁月一茶
暁月一茶
あん、そろそろ戻んないと。
緋色あん
緋色あん
うん
その頃、入れ替わりで校庭に出てきたあんの弟、緋色郁文は大歓声のなかトラックに迎え入れられた。
女子
キャーーッ♡
いくちゃんかっこいい~!!
女子
郁文さま~♡
緋色郁文
緋色郁文
うるせぇ…
水樹
水樹
おいおい郁文。
モテモテだな~♡
緋色郁文
緋色郁文
黙れ、水樹。
???
郁文くん…!!
水樹
水樹
お、彼女来たよ。
和誉
和誉
頑張ってね!応援するから!!
緋色郁文
緋色郁文
分かってるよ、和誉(なほ)
行ってくるね
和誉
和誉
うん!!
郁文はスタート位置に立ち、
バトンを待ち構えていた。
その背中を見とれてしまうのは
女子だけじゃなかった。
水樹
水樹
やっぱかっけえな…

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