第44話

ハイタッチ
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2018/03/03 16:14
神谷夕稀
神谷夕稀
涼くん。
緋色涼翔
緋色涼翔
はい。
神谷夕稀
神谷夕稀
あんちゃんってさ…
緋色涼翔
緋色涼翔
…そう、ですけど…
神谷夕稀
神谷夕稀
簡単に勝てそう(にこにこ)
審判の涼翔に何か話している。
だけど聞き取れなかった。
緋色あん
緋色あん
(集中しよう。)
後半のゲームが始まった。

と、同時に足が相手チームから伸びてきた。
長足、見れば分かる。夕稀さんだ。

ある程度敵を引っ張ったところで
神谷夕稀
神谷夕稀
ごめんねw
ボールを軽く止め、ゴールからかなり離れたところで音もなくシュートする。
緋色あん
緋色あん
(勝てるわけ…ない…か…)
その言葉に本当ににあった人なんだと私は心から思った。
結局、2対5で惨敗。
始めから分かっていた結果だとしても、やっぱり悔しい。
緋色あん
緋色あん
神谷!!
神谷水翔
神谷水翔
…え?
緋色あん
緋色あん
ハイタッチでしょ!!
頑張ったんだから!!
神谷水翔
神谷水翔
…おう
もう日は暮れ始めている。
帰りは浬くんと千誉の昔話を聞きながら
今日の皆で帰った。
緋色あん
緋色あん
私、久しぶりにサッカーしたよ
楽しかったぁーっ
神谷文陽
神谷文陽
あの、お、おねーさん!!
緋色あん
緋色あん
どうしたの?文くん。
瞬き1つしないでこっちを見詰めている文くん。
神谷夕稀
神谷夕稀
お、これはキタか?ww
神谷文陽
神谷文陽
僕、ずっとおねーさんのこと!!
呼吸を整える文くん。
何だろう。真剣な顔しちゃう。
神谷文陽
神谷文陽
おねーさんのこと…
──尊敬してました!!
緋色あん
緋色あん
え?
神谷夕稀
神谷夕稀
え?
緋色涼翔
緋色涼翔
え?
石綿陽
石綿陽
え?
神谷水翔
神谷水翔
え?
神谷文陽
神谷文陽
…だから、付き合って下さい!!
神谷夕稀
神谷夕稀
え!?
神谷水翔
神谷水翔
え!?
緋色涼翔
緋色涼翔
え!?
石綿陽
石綿陽
え!?
緋色あん
緋色あん
いいよ
神谷夕稀
神谷夕稀
えー!?
神谷水翔
神谷水翔
えー!?
緋色涼翔
緋色涼翔
えー!?
石綿陽
石綿陽
えー!?
緋色あん
緋色あん
トレーニングでしょ?
神谷文陽
神谷文陽
はい。
神谷夕稀
神谷夕稀
何だよ…リアルかと思ったわw
緋色あん
緋色あん
前から言ってもんね。
朝のランニングの話。
石綿陽
石綿陽
いーなあー!!俺も参加してぇ!!
神谷水翔
神谷水翔
起きられねーだろww
神谷夕稀
神谷夕稀
でも楽しそうじゃんw
緋色あん
緋色あん
じゃあ。皆で走ります?
石綿陽
石綿陽
いいね!!
伯良名月
伯良名月
メンゴー俺ら朝練あるわぁ⤵⤵
緋色あん
緋色あん
そうだよねw
じゃあ、月曜から?でいい?
石綿陽
石綿陽
うん!!
ということで、走ることになりました。

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