そう思いながら重い足取りで階段を下り、玄関で靴を履きドアを開けた。
私たちは待ち合わせ場所である駅前に待ち合わせした。
千誉ちゃんの後ろには2人。府間と神谷がいた。
あくびをしながら挨拶をする神谷。
眠いからだろうか、目が開いていない。
私は一茶の口を塞いだ。
今日は朝練がある。
クラスのリレー選抜と長距離選抜のメンバー
千誉ちゃんは一人で学校行きたくないと着いてきた感じだ。
府間が千誉ちゃんを“千誉”と呼んでいるのは私たちみたいに付き合っていたとかじゃなくて、2人は小さい頃からの幼なじみだから名前で呼んでいる。
精神年齢が怪しい人たちを連れながら学校へと向かった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!