第55話

登校
240
2018/03/18 10:13
緋色あん
緋色あん
(どんな顔して教室に入ればいいんだろう…)
そう思いながら重い足取りで階段を下り、玄関で靴を履きドアを開けた。
緋色あん
緋色あん
…えぇ!?
暁月一茶
暁月一茶
おはよ、あん
緋色あん
緋色あん
…一茶、なんでいるの
暁月一茶
暁月一茶
あんに好きになって貰うためにね
緋色あん
緋色あん
…学校行かないと
暁月一茶
暁月一茶
一緒に登校しよ?
緋色あん
緋色あん
いいけど…千誉ちゃんとかもいるよ?
暁月一茶
暁月一茶
いいよ。
私たちは待ち合わせ場所である駅前に待ち合わせした。
加古川千誉
加古川千誉
おっはよーっ☆
緋色あん
緋色あん
おはよ
暁月一茶
暁月一茶
…って、おい!!
加古川だけって言ったじゃん!!
緋色あん
緋色あん
言ってないよ。
千誉ちゃんたちもって言ったじゃん。
千誉ちゃんの後ろには2人。府間と神谷がいた。
府間邦雅
府間邦雅
おはよう
神谷水翔
神谷水翔
…おふぁよう
あくびをしながら挨拶をする神谷。
眠いからだろうか、目が開いていない。
緋色あん
緋色あん
神谷、大丈夫?
神谷水翔
神谷水翔
ねみぃ…
ん?何で一茶がいんの
暁月一茶
暁月一茶
あんといっ─ムグッ!!
私は一茶の口を塞いだ。
緋色あん
緋色あん
たまたま逢ったのー
早く行こ!?遅れちゃうよ。
今日は朝練がある。
クラスのリレー選抜と長距離選抜のメンバー
千誉ちゃんは一人で学校行きたくないと着いてきた感じだ。
府間邦雅
府間邦雅
急ぐぞ。走れる時間が少なくなる。
暁月一茶
暁月一茶
さすが陸部…
加古川千誉
加古川千誉
さっすがぁ~
府間邦雅
府間邦雅
千誉は黙れ。
加古川千誉
加古川千誉
ひっどーい
府間が千誉ちゃんを“千誉”と呼んでいるのは私たちみたいに付き合っていたとかじゃなくて、2人は小さい頃からの幼なじみだから名前で呼んでいる。
緋色あん
緋色あん
ケンカしないでよ…
精神年齢が怪しい人たちを連れながら学校へと向かった。

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