クラスリレー、二人三脚、女子のダンス、男子の組み体操が終わり、お昼になった。
お昼とは言っても小学校とは違い、教室に戻って食べる。
教室涼しい~
うへぇ~
早くお昼食べよ。あ…
どうした?
お弁当袋をあけると、箸が入っていなかった。
それと…
二段ともおかずなんだけど…
マジで!?俺にちょうだい!!
なんでよ…
ちょっとお母さんのとこに行ってくる
いるじゃん
手を振ってたっている。
ゴメンゴメン笑
お箸これねー割り箸しかないから。
お弁当がどっちもおかずなんだけど…
あんー!
「あの人、ヒイケンじゃね?」
「確かに!!」
「え、なんでいんの笑」
エーーッ!?
ヒイケン選手じゃないっすか!!
チガウヨ…人違いじゃないかな?
あん、郁文が持っていけって!!
ありがとう…
でも、お父さん。
…メガネ意味なさそうだよ…
…本当か?…外した方がいいかな??…
帰っていいよ。
いや、午後の部があるじゃないか!!
お母さんの顔見てみなよ…
お母さんの顔はまたもどす黒くなっていた。
午後の部は見にいくからな!!
絶対見に来るからな!!
どっちでもいいよ…
賢也?涼翔も帰ってくるし、光ちゃんとみこちゃんもくるんだから準備しないと。
だからごめんね、あん。午後見に来られないの…
いいよ。午後はリレーだけだし。
あん、頑張るんだぞ!
ありがとう。
あ、水翔くんだっけ??
お母さんは神谷の方を見る。
はい!
光ちゃんもみこちゃんもくるから、おいでね(屮°□°)屮
ありがとうございます…
じゃあな!!
うん
やっと帰ったお父さん。
うるさくてかなり疲れます。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!