第110話

ハニーハント
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2018/06/12 06:45
緋色あん
緋色あん
可愛かったね~
神谷水翔
神谷水翔
そうか?人形って怖くね!?
ねーちゃんたちの会話…
なんか、幼いな。
和誉
和誉
郁くん、ハニーハント行こう??
緋色郁文
緋色郁文
おう。
次こそは、ねーちゃんと一緒にならないように…!!






















…最悪だ。本当に。
最初、目の前に並んでいたのは、ねーちゃんと同じくらいの年齢の男女だったのだが、後ろから「すみません、通して下さい…」との声が聞こえ、振り返るとそこには俺の姉が居た。
加古川千誉
加古川千誉
柏木さん、ぜったぁ~い
神谷のこと好きだよ!
神谷水翔
神谷水翔
なわけねーよ
府間邦雅
府間邦雅
いや、あるかもな。
だれだ柏木って
あいつが好きなのは、ねーちゃんじゃねーの?
緋色あん
緋色あん
でもさ、府間と千誉ちゃんだってイイカンジじゃーん?
府間邦雅
府間邦雅
余計なこと言うな。
こいつが調子に乗る。
加古川千誉
加古川千誉
えー??
でもでもー、あんちゃんだって神谷のお兄さんとイチャイチャじゃーん♡
お兄さん?あいつに兄が居たのか。
てか、どういうことだよ。
緋色あん
緋色あん
してないから!!
神谷水翔
神谷水翔
……
加古川千誉
加古川千誉
だってこの間見たもーん☆
夕稀さんと仲良さそーに買い物してたところー
府間邦雅
府間邦雅
(こいつ、余計なことを…)
神谷水翔
神谷水翔
……
ほーら、あいつが黙っちまった。
こりゃあ、修羅場だな。
緋色あん
緋色あん
違うよ!あれは…
府間邦雅
府間邦雅
あれは?
緋色あん
緋色あん
もういいから!早く前進んで!!
き、聞きてぇぇぇえ!!
緋色あん
緋色あん
ん…?
あのさ、神谷…あ…ま…、…さ……ら………じゃ………
声が小さくて全く聞き取れない。
神谷水翔
神谷水翔
え、(緋色の)弟じゃないの?
緋色あん
緋色あん
うそっ!?郁文??
緋色郁文
緋色郁文
……
加古川千誉
加古川千誉
えーっ!?あんちゃんの弟!?
かっこいいー☆
バレてしまった…
てか、あいつ、気づいてたのか?
緋色あん
緋色あん
いつもはメガネかけてるから分かんなかったー
加古川千誉
加古川千誉
ねねっ!
隣にいるの彼女ちゃん??
和誉
和誉
えぇっ!?
緋色郁文
緋色郁文
そうですけど?
順番なんで、もう乗りますね。
俺は無意識になほの腕を掴み、その場を放棄した。

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