私は
父が営む料理店を手伝っている。
私の他に
弟、妹も店を手伝っていて
正午に近づきお客さんがどんどん来てくれ
店は忙しくなる。
そして嵐のような時が過ぎ
夕方になると人は全然居なくなる
けど
ガラガラっと入口が開き
一人の男性が入ってくる。
いつもこのくらいの時間
人が全然いなくなったくらいに1人で来ている男性。
そしていつも
決まったメニューを頼む
そう。
鮭大根をいつも頼まれる。
テキパキと鮭大根を作り
すぐに持っていく
そして黙々と食べ
食べ終わると直ぐに帰ってしまう。
不思議な人だ。
少し話してみたいなぁ……なんて。
もし明日も来てくれたら
ちょっと話してみようかな。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!