第3話

2
1,989
2020/04/03 07:13

それから次の日





今日の夕方は私ひとりで店番で
他のみんなは街へと出かけていた。









もうすぐあの人が来る時間…



1人ソワソワしながら待っていると


店の入口が開き


あなた

いらっしゃいませ〜!!






いつも座っている席に座った男性



即座に駆け寄り
あなた

鮭大根ですよね!!






そう言うと


目をまん丸にしてコクっと小さく頷いた
あなた

少々お待ちください!!!!!!








そしていつもと同じく


テキパキと作り


鮭大根を男性の元へ持っていく
あなた

どうぞ!!

冨岡義勇
冨岡義勇
ありがとう






そして手を合わせ黙々と食べている。










それを少し離れたところで
男性を見つめる







何歳くらいなんだろう…


何をしている人なんだろう…



よく見るとすごく綺麗な顔してるなぁ…








すると
男性がゆっくりこちらを向き
冨岡義勇
冨岡義勇
あまり見られると
食べづらいのだが……
あなた

…ッ!!
すみません!!





そしてすぐ目線を外し


とりあえずその辺を片付けるフリをした。









それから少しして

もう一度男性の方へ目を向けると



男性もこちらを見ていて

あなた

…あッ!!





目が合うとは思ってなく



思わず大きな声を出してしまい
冨岡義勇
冨岡義勇
…フフっ





男性は私を見て微笑み
冨岡義勇
冨岡義勇
そんなに俺の事が気になるか?
あなた

……気になります!!






そう即答すると


手招きをされ


男性と向かい合わせで座り





冨岡義勇
冨岡義勇
いつも美味しい料理を
作ってもらっているから
なんでも教えてやる。
そう言ってもらえたので
あなた

おいくつですか?

冨岡義勇
冨岡義勇
21だ
あなた

え!?
若い!!!!!!

冨岡義勇
冨岡義勇
君は?
あなた

私18です!!

冨岡義勇
冨岡義勇
そうだったのか
あなた

お名前なんって言うんですか?

冨岡義勇
冨岡義勇
冨岡義勇
あなた

ほう…
冨岡さん…





そうボソリと呟くと


冨岡さんは
フッと鼻で笑い
冨岡義勇
冨岡義勇
義勇、でいいぞ




そう言われ思わず心臓が大きく脈打ち
あなた

あ、え……っと…はい!!

冨岡義勇
冨岡義勇
名前は?
あなた

あなたです!!

冨岡義勇
冨岡義勇
あなた、か。
覚えておく




それから少しの間

たわいもない会話をし


終始楽しく会話ができた。
冨岡義勇
冨岡義勇
そろそろ帰るとする
あなた

あ、はい!!
ありがとうございました













なぜか

キュッと胸が締め付けりる様な感覚にり
冨岡義勇
冨岡義勇
また来る






そう一言言い残し


義勇さんは行ってしまった。

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