第7話

5話
248
2021/04/30 11:06
〜you side〜





あなた
あっ、えっと…ごっ、ごめっなさ…

リアさん…顔は笑ってるけど…めちゃくちゃ怖い…

見下されるような体勢になっていることもあり威圧感が凄い…

さっき居た魔物の何倍もの魔力に押しつぶされそうだ
リア
もう二度と逃げ出さないでね?
あなた
はっ、ぃ…

今すぐ逃げ出したいのに体が動かない

手足が震えて声が上手く出せない
リア
それじゃ、さっきの牢屋は使えないみたいだから…
リア
うーん…どうしよう…

さっきの牢屋しかないのか、リアさんが悩む素振りを見せる

少しづつ魔力が薄くなってきて手足の震えがおさまる

元々、ここに人間や小型魔物が来ることなんか想定してないみたいだ
リア
あっ、空き部屋に南京錠つけたら大丈夫かな?

鉄格子がダメなら…と対策を取られてしまった

内心はさっきの薄暗い牢屋じゃなくなって良かった…と安心した
リア
じゃあ付いてきて
リア
逃げようとしたら…ね?

さっきの魔法を見せられたら、今は抵抗するのが得策ではないことが容易にわかる


同じような景色の続く長い廊下をリアさんに着いて歩く

窓から逃げれないかな…と考えたが、見た感じここは地上からかなり離れている

やっぱり逃げるなら1階まで降りないと行けないみたいだ…

かなり大きなお城なのか、長い距離を歩いた
リア
はい、ここ

南側の角部屋で、魔王様やリアさんの部屋の1階下らしい
あなた
おっ、お邪魔します…?

中は小さな窓が1つと、天蓋付きベットや机などの家具、地面にはふわふわの絨毯が敷かれていた

思っていたよりも綺麗な部屋で驚いてしまった
リア
家具とかは自由に使ってくれていいけど壊して武器にしようとかは考えないでね
リア
食事は時間になったら運んでくるから
リア
トイレとお風呂も付いてるから自由に使ってね

一通りの説明をするとリアさんは足早に出ていった

リアさんが出て少しすると「ガチャン」と、鍵の閉まる音がした
あなた
はぁ…どうしよう…

ここから逃げる方法を考えながらふかふかのベットに飛び込んだ

今日は色々ありすぎて疲れてしまった

早く逃げなきゃ…なんて思っても睡魔には抗えなかった

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