第59話

四十五
7,922
2023/03/24 09:01
〈あなたの両親と…〉

父「ようこそおいでくださいました。悟様」






五条「ああ」





五条「話は手短に」





母「ええ、実は最近、祖母…」





母「あなたにとってはひいお婆様にあたる人の家に行きまして」





母「その日からあなたが急に」






母「『呪力があるなら強くなりたい』と言い出しまして」





五条「…」






母「大事に大事に育ててきましたので」





母「まさか呪術高専へ行きたいのかと思いましてね」





母「名は出さず探りを入れてみましたが、違うと」





母「ただ強くなりたいと」





母「ですので仕方なく、言う通りに教師を付けようと思いまして」





母「ですので五条様には指導を付けて欲しいのです」





母「もちろん高専のとこは告げずに」





五条「……なぜ高専へ入れたくないか伺っても?」





母「それは…」





母「任務へ行かされると聞きまして」





母「教師が守りきれずに亡くなってはいけませんもの」





五条「––––なるほどね…」





五条(過保護ってわけか)





母「呪力があれば…呪力さえあれば……





母「今までの呪いも、これからの呪いも…





五条(ただの過保護ってわけじゃない…?)





五条「呪い…とは、どういう?」





父「それはおいおい話します」




五条「分かりました」





なんか怪しいな




呪い?





五条「…僕に引き受けるメリットは?」





父「甘党と聞きました」





父「八ツ橋5年分––––」





五条「やります(即答)」





父「では本日よりよろしくお願いします」





五条「……どこにいるんです?あなたさんは」





父「庭におります。使用人に案内させましょう」

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