街の人々:ガヤガヤ
野薔薇「いや〜やっぱ人多いわねぇ」
あなた「ほんと、田舎から出て来た私からすると人酔いしそうなんだけど…。」
虎杖「あれ?あなたって田舎出身なの?」
あなた「田舎出身とか言うな!」
伏黒「もっと気ぃ使えよ」
虎杖「あ、や、ごめん」
野薔薇「それ私も聞いてない。どこ出身?」
あなた「………京都…。」
野薔薇「はぁーーーー!京都?!」
野薔薇「十分都会じゃない!」
虎杖「京都っつったら結構な都会だよ!」
あなた「え、でも東京みたいにこんなに騒がしくないし、ゆったりした時間が流れてたよ?」
野薔薇「それはあれよ!都会特有の余裕ってやつよ!」
虎杖「いいなぁ俺京都行った事ない」
あなた「なんで?修学旅行は?」
野薔薇「そうよ。修学旅行といえば京都でしょ?言ってないの?」
虎杖「いや、俺の小学校は広島と長崎に行ったんだ」
あなた「ああー、そういうの多いよね。旅行しながら良い気分になってた所に原爆とか悲しい過去もってくる系の修学旅行。」
野薔薇「わかる。ウチの学校も京都、奈良か、広島、長崎かの二択で満場一致で京都だったわ」
虎杖「俺んとこは選択肢なしで決定事項だったわ」
虎杖「中学じゃ爺ちゃんがいたから修学旅行も行かなくってさ、結局京都には行ってないわけよ」
あなた「高校の修学旅行は京都だといいね」
伏黒「…なんでわざわざ東京に来たんだ?京都にも高専はあるのに」
野薔薇「あ、確かに。なんで?」
あなた「……
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!