あなた「どんな夢見てたの?」
棘『う〜ん…昔の思い出?』
あなた「どんな?」
棘『…あなたのひいお婆さんの誕生日の』
あなた「あー、あの時…」
あなた「もう大丈夫だよ?」
あなた「まだちょっと怖いし」
あなた「あの夢も最近見始めたけど…」
あなた「あの頃よりマシ」
あなた「きっと、棘兄がいてくれたからだね」
あなた(ニコッ)
棘『夢って…』
棘『「あんたされいなければ」ってやつ?』
あなた「そ」
あなた「滝夜叉姫の記憶」
あなた「呪力に乗って私に流れ込んできた記憶」
あなた「京都にいるとどうしても」
あなた「家族に会うリスクは大きくなる」
あなた「気を引き締めないとね」
あなた《連れ戻されないように》
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。