神倉さんを(臨時)マネージャーに誘えた。


嬉しすぎて、にやけてしまう。


男子「赤葦～って、なんか怒ってる？いつもに増して真顔だよ？」

っ


そうか、俺はこんなに嬉しくても、周りからしたら怖く感じるのか。


神倉さんもそう感じていたかもしれない。



赤葦「怒ってない。眠い。」

そう告げると、安心した顔で


じゃあ、授業のノート貸して～


と言ってきた。





ノートを渡して放課後になりかけてるときに考えた。








桜庭さんをバレー部に連れて行った場合。



１、木葉さんと木兎さんが騒いで、収拾がつかなくなる。


２、普通に、よろしくね、でおわる。


３、彼女に間違えられる。


４、部員の変なところ、特に木兎さんのじょぼくれモードを見られて、幻滅されて、遠征に来てくれなくなる。






４は、避けたい。出来れば１も。




主に、１と４は、セットだろうな。





うーん、どうしたものか。





あなた「どうかされましたか？悩み事ですか？」


！！！

赤葦「いえ、大丈夫です。行きましょう。」


ビックリした。いきなり声をかけられたから、ビックリした。


悩み事ですか？って、









え？






ちょっとまて、神倉さんには、俺が悩んでるって分かったのか？



どうして？だって俺は、



あなた「あの、」


赤葦「はい。」


あなた「本当に大丈夫でしょうか？」


赤葦「なにが？」


あなた「私がマネージャーで、」

顔に出なかったから分からなかったけれど、彼女なりに悩んでいたのか？


赤葦「大丈夫です。ところで、俺って顔に出ますか？」

あなた「はい。出てますよ。さっきも眉間にシワを寄せて悩んでいましたよね？」



なんで分かるんだ？



あなた「私、よく幼い頃に虐められていたんです。表情が顔に出ないお化けって。」


どうしてお化け何だろう。

あなた「私、昔からよく笑う子だったんですけど、家族以外の人たちの前で笑うのは、恥ずかしくて、だから、あんまり笑わなくなって、そこから虐められるようになったんです。それで、笑わなくなってしまったので、表情筋がお亡くなりになってしまって、その代わりに、人の表情を読み取ることが上手くなったんです。」


そう言うことか、だから俺の表情が分かるんだ。






赤葦「ウチの連中は、変な人が多いです。でも、しっかりと強いですから。大丈夫です。」

あなた「はい。」


これは、きっと、笑ってる？のかな。




まあ、いいや。




赤葦「ここです。」

あなた「ああ、ここの体育館でやってたんですね。」

初めて知ったんだ。


木兎「あかーし！遅い！って、だあれ？そのカワイイ女の子！」

木葉「どれだ？おおおおおお！カワイイ！！」


予想道理、騒いでいる。


赤葦「ちょっと、静かにして下さい。」


あなた「初めまして、神倉あなたです。マネージャーのお手伝いに来ました。」


白福「赤葦～やるじゃん！えっと、よろしくねあなたちゃん？」


あなた「はい。お願いします。」









自己紹介も終わった。




今日から、少しの間でも、神倉さんと一緒に入れる。



笑顔、見てみたいな。見られたらいいな、