第12話

第11話 梨央side
1,805
2020/09/27 08:21
さっきから、凛ちゃんがソワソワして居る。
凛
.............ソワ(・ω・三・ω・)ソワァ
まだ日本で授業を受けた事が無いから、なのだろうか。
やっぱり好きな教科は英語で、得意になりたいのは数学。
梨央
梨央
何か、凛ちゃん嬉しそうだねw
根っからの文系な彼女は、待ち遠しくて仕方が無いらしい。
凛
えっ、そう?
梨央
梨央
何か、めっちゃ笑顔だなぁって
分かりやすくて、でも、そこが可愛くて。
凛
.....うん、授業...楽しみ笑
汚い事を知らない、素直で澄んだ心を持つ幼馴染。
.......だからこそ、俺が守ってあげなくちゃいけない。
梨央
梨央
(...なーんか、聡海くんに
睨まれた気がするんだよなぁ)
凛ちゃんに不利益になる人は、全部、遠ざけて来たから。
友達として、先輩としては尊敬出来る聡海くんも。
梨央
梨央
(早めに冷まさせないと.....)
この恋を実らせる上で行く手を阻むなら、敵だ。
ズルいから、賢く生きて来られて。
梨央
梨央
("凛ちゃんが恥ずかしく思わない幼馴染"を
完璧に演じられてる)
凛
あ、先生だっ!
バレる事なく小さな嘘を積み重ねて来た。
...そう遠くない未来に、この努力は。
梨央
梨央
(無邪気.....癒し...)
音を立てて崩れ落ちてしまうのに。
.............................。
『ねえ聞いた?C組の香寺さんの話』
『転校生伝説』が出来るまでに、時間は掛からなかった。
...彼女は、何をやらせても人並み以上に出来るから。
まずは、この間の初授業。
生徒間では有名な英語教師の無茶振り。
先生
じゃあ、ここを......っと転校生が増えたのか
先生
香寺、で合ってるか?
この文、訳して見てくれ
今回は、3年生で習うような事を聞いて来て。
梨央
梨央
(...何で範囲外の事.........)
誰もが解けないだろうと思って居た。
凛
.....He told my mother that 
I could pass the exam,.......です
先生
...!?.....せ、正解だ
一瞬だけ黒板を見た凛ちゃんが、
完璧な発音でスラスラと話し出すまでは。
どうやら、その後に流し聞きした先生の話に寄ると。
梨央
梨央
(さすがと言うべきなのか、
当然と言うべきなのか...)
文の中にあった『could』と言う単語。
これが前にある単語によって使い方が大きく変わるらしい。
梨央
梨央
(しかも、あの先生の授業だからなぁ...)
それを、2年生が難なく答えてしまう。
話題にならない訳が無かった。
.......他にも。
担任の気まぐれで測った持久走のタイム。
クラスメイト達
(足はっや!!)
陸部の不動のエースさえ、ぶっちぎりで追い抜き。
梨央
梨央
凛ちゃ...水.........
凛
あー、走るの楽しいっ!笑
息切れ1つせず立っていたり。
クラスメイト
クラスメイト
明日の放課後、遊べる?
クラスメイト
クラスメイト
えー、どうだったかな...
凛
....................
皆が大きな声で騒ぐ掃除中、
周りに流されず、1人で黙々と働く真面目さとか。
どんどん彼女の印象や有名度は上がって。
梨央
梨央
(少し控えめにして貰うんだった...)
気付けば、校内に知らない人は居なかった。
モブ
モブ
.....ムカつく
モブ
モブ
ね、潰しちゃう?呼び出してさ
梨央
梨央
(不穏.......注意しとかないと)
.....それを良く思わない人も、出て来たけれど。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
作者
作者
こんな遅くに申し訳無いです。
作者より、お知らせとお願いです。
作者
作者
今後の更新ペースについてなのですが...
学校が再開され、土曜も授業があるので、
十分な時間が取れなくなってしまいました。
作者
作者
その為、しばらくの間は週一を目処に
更新して行こうと思います。ご了承ください。
作者
作者
皆様が居て下さるから、
私は作品を書いて居られるので...
なるべくサボらず、頑張ります!笑
作者
作者
応援して頂けたら嬉しいです。
今後も作品と作者をよろしくお願い致します!

プリ小説オーディオドラマ