遂に、記者会見当日となった
私は朝から憂鬱だったが、なんとか笑顔で過ごした
記者会見まで残り一時間をきった
私達は着々と準備を進めていく
そして迎えた記者会見
私達が席につくと、パシャパシャとたくさんの報道陣がカメラを向けてくる
本人はまだ登場してないのにね笑
まずはお決まりの挨拶
これを揃えるのに沢山時間をかけた
私達は新メンバーが入ることを伝えると、会場にはざわめきが生じた
多分、みんなが思ってる事はこうだろう
“10人でやってきたのに、今更新メンバー?”
私もそう思う…けど、賛成してしまったからには笑顔で迎え入れる気持ちを持たなきゃ!
そして、遂に本人登場
またもや報道陣のフラッシュの嵐
キモイ…喋り方がぶりっ子過ぎる…
そして私は周りを見て〝え?〟と思ってしまった
Hey! Say! JUMPのみんなが頬を赤くしてたから
報道陣は流石にぶりっ子の喋り方に若干引いてる感じ
それは、私も分かるよ?
けど、けどさ…
なんでみんなが頬を赤くするの?
これは絶対…私が『裏切り者』になる
案の定、香織ちゃんと目が合った
瞬間にニヤッと不気味な笑顔を一瞬見せた
あぁ、やっぱり
と思ってしまう私はおかしいのかな?
気付いたら記者会見は終了
今日から香織ちゃんはメンバーとして行動する
私は…これからどうすればいいの?
速やかにHey! Say! JUMPを抜けた方がいい?
私は考えた
『裏切り者』のレッテルを世間に貼られるのなら
その前に私がHey! Say! JUMPを辞めてやる
と
私の決心は固かった
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。