☆椿莎side☆
~とある日・街~
俺はある日、街にいた。ま、そこら辺ブラブラしてただけだけどね。
そ~いえば……この前、姫が変な奴に絡まれたって言ってたけど…親切な人に助けてもらったって夕燈様とゆっきーが言ってたなぁ。
ん~……人間にもそんな優しい子がまだいたんだねぇ。ちょっと見直したよ。
俺が喫茶店に入ろうとした時、なんだか見られている気がして、後ろを振り返ると、綺麗な顔立ちをした男の人が斜め後ろからじっと見ていた。
俺は勇気を出してその人に話しかけた。
俺と珠羽さんは近くの喫茶店に入った。
~喫茶店~
その後俺と珠羽さんは会話を楽しんだ。
しばらくして……
会計を済ませて俺達は喫茶店を出た。
立ち去ろうとした時、“椿莎”と呼ばれた気がして振り返ったけど、珠羽さんはいなかった。
…………本当、不思議な人だったなぁ。
☆つづく☆
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!