第14話

#13~過去編~
31
2020/07/22 14:16
☆夕燈side☆

時は100年ほど前……まだ時雨がトップの時代で、夕燈が20(見た目)、朝姫が17(見た目)の頃の話。

~月影邸・リビング~
俺と朝姫は時雨さんに呼ばれ、リビングに来ていた。
時雨(叔父)
時雨(叔父)
夕燈君、朝姫ちゃん、来てくれてありがとう。
夕燈
夕燈
ん。大丈夫。それで話って?
時雨(叔父)
時雨(叔父)
実はね、最近3人の時間が取れなかったし、久しぶりに3人でお出かけしたいなって思うんだけど、2人はどうかな?
夕燈
夕燈
俺は大丈夫だよ。
朝姫
朝姫
お兄様と叔父様とお出かけ……とっても嬉しいです♪〈ニコニコしている。〉
時雨(叔父)
時雨(叔父)
………(可愛い。)
夕燈
夕燈
………(可愛い。)
朝姫
朝姫
??お兄様?叔父様?どうかしたんですか?〈不思議そうに首を傾げる。〉
時雨(叔父)
時雨(叔父)
あぁ……なんでもないよ。〈にっこりと笑う。〉
夕燈
夕燈
うん。なんでもない。〈小さく笑う。〉
朝姫
朝姫
そうなんですね?分かりました。
時雨(叔父)
時雨(叔父)
さてと。2人共、行きたいところはあるかい?
夕燈
夕燈
俺は何処でも。
朝姫
朝姫
私もです。
時雨(叔父)
時雨(叔父)
そっか。じゃ、とりあえず、街に行こうね。
夕燈
夕燈
うん。
朝姫
朝姫
はい。
_____________________

俺と朝姫は時雨さんと一緒に街まで出かけた。

~妖怪達の街~
時雨(叔父)
時雨(叔父)
此処はいつ来ても賑やかだねぇ。〈ニコニコしている。〉
夕燈
夕燈
うん。
時雨(叔父)
時雨(叔父)
さてと、2人は行きたい場所、ある?
朝姫
朝姫
私はぬいぐるみさんとか小物が見たいです♪
時雨(叔父)
時雨(叔父)
雑貨屋さんだね。夕燈君は?
夕燈
夕燈
ん、俺は喫茶店。
時雨(叔父)
時雨(叔父)
了解。じゃあ、まずは……
夕燈
夕燈
朝姫が先でいいよ。俺は甘いもの食べたいだけだし。
時雨(叔父)
時雨(叔父)
そっか。じゃ、行こっか。
朝姫
朝姫
はい。
夕燈
夕燈
うん。
しばらくして……
朝姫
朝姫
♪~~~~〈ニコニコしながら、白うさぎのぬいぐるみを抱っこしている。〉
朝姫はお気に入りのぬいぐるみを見つけられたみたいで、ご機嫌だ。
時雨(叔父)
時雨(叔父)
お気に入りが見つかって良かったね。〈にっこりと笑う。〉
朝姫
朝姫
はい。叔父様、ありがとうございます♪〈ニコニコしている。〉
時雨(叔父)
時雨(叔父)
どういたしまして。〈ニコッと笑う。〉
時雨(叔父)
時雨(叔父)
さて、次は喫茶店でお昼にしよっか。
夕燈
夕燈
うん。朝姫もい……ってあれ?朝姫?
後ろを振り向くと、朝姫がいなかった。さっきまで後ろにいたのに………どうしたんだろ……
_____________________

~少し離れた場所~
朝姫
朝姫
あ……あの………困ります……
中級妖怪A
へへっ、いいじゃないか。〈朝姫の腕を掴んでいる。〉
夕燈
夕燈
時雨さん、俺、朝姫を探してくる!〈その場を立ち去る。〉
時雨(叔父)
時雨(叔父)
え?あぁ……ん、夕燈君なら問題ないと思うけど……ついて行かないとね。〈慌てて夕燈の後を追う。〉
夕燈
夕燈
おい。そこのお前。汚い手で朝姫に触るな。
中級妖怪A
あぁ?なんだぁ?お前。
夕燈
夕燈
こいつの兄だ。
中級妖怪A
兄だろうが、俺の行動を邪魔すんのは許さないぜ?
夕燈
夕燈
はぁ…………まだ自分の立場が分かってないようだな?〈妖気を出す。〉
中級妖怪A
!?
夕燈
夕燈
俺の妹に手を出そうとしたんだ。八つ裂きにされても文句は言えないよな?〈怒っている方の笑顔を浮かべ、妖気の刃を自分の周りに作り出す。〉
中級妖怪A
ま……まさか……あんた……いや、貴方様は……
夕燈
夕燈
やっと気づいたのか。そう、神狐だよ。〈表情を変えないまま、話す。〉
中級妖怪A
し……失礼しました~!〈慌てて去っていく。〉
夕燈
夕燈
………根性なしだな。ああいうやからは神狐の権力や財産目当てのろくでもないやつに決まってる。〈呆れている。〉
朝姫
朝姫
あ……あの……お兄様、助けて下さってありがとうございます。〈小さく笑う。〉
夕燈
夕燈
ん?礼はいい。兄が妹を助けるのは当然だからな。〈ニコッと笑い、朝姫の頭を撫でる。〉
朝姫
朝姫
!ふふ……〈嬉しそうに笑う。〉
時雨(叔父)
時雨(叔父)
…………夕燈君はやっぱり、怒らせちゃダメな子だね。特に朝姫ちゃん関係だと。〈苦笑いを浮かべる。※少し遠くから見守っていた。〉
_____________________

この後、俺は2人と一緒に喫茶店でお昼を食べて月影邸に帰った。

今日は少し疲れたけど、久しぶりに3人で過ごせて嬉しかったなぁ。

☆つづく☆

主:今回は夕燈が怒ったらどうなるかと言うお話が書きたくて書かせていただきました。

いつも以上に見苦しい出来ですいません!

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