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第1話

フェリス 間接キス
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2026/04/01 06:25 更新
フェリス
〜♪
あなた
あ!フェリちゃ〜ん!
椅子に座り、『ふんふん』と小さく鼻歌を歌っているフェリスに大きく手を振る。
フェリス
あ〜!あなたちゃん!
こちらに気付いたフェリスは、満面の笑みで手を振り返してくれた。
喜んでいる証拠に、頭に付いているネコ耳がピョコピョコと動いている。
あなた
何してるんですか〜?
駆け寄って見ると、フェリスのその手には フォークが握られている。
そのフォークの用途を探すと、椅子の前にあるデザートのためだとわかった。
フェリス
このリンガ、食べてるんだヨ〜
あなた
おー…なるほどです…ねぇ〜
テーブルに置かれたリンガをジッと見つめ、
フェリスに無言の圧をかける。
あなた
で、ちょーっと…食べていいんですか〜?
フェリス
……そんにゃ目で頼まれたら断れにゃいヨ
そこら辺に売ってるし、まあ大丈夫だケド…。
口をヘの字にして、抗議しているようだった。
あなた
じゃ、遠慮無く…〜
その抗議を無視し、私はフェリスの持っているフォークを取り上げて目の前のリンガにありつく。
フェリス
そんにゃ〜。
悲しそうな目でリンガを見ながら、リンガを惜しそうに手を伸ばしている。
しかし、口は笑っていて、この状況を楽しんでいるようだった。
あなた
ん〜美味しい!
やっぱりリンガはとっても美味しいなぁ。と手をほっぺに添えながら、リンガをシャリシャリと言わせながら食べる。
あなた
私がまた買ってきますから、そんなに気を落とさないで下さいよ〜?
明日にでも買いに行こうと考え、少しニヤニヤしながら話す。
フェリス
リンガより嬉しい事があったから大丈夫だヨ?
そしてフェリスもまた、ニヤニヤしながらこちらを見つめてくる。
あなた
え?なんかあったんですか?
フェリス
うんうん。にゃんかあったヨ。
深く頷いて、聞いてほしそうにチラチラと視線を動かしている。
あなた
何があったんですか!?
リンガより嬉しいこと が気になり、勢いよくその答えにがっつく。
フェリス
気付いてにゃいの?
ほら、間接キス。
フェリスは自分の唇を指でトントン、としながら、意地悪な目つきをしている。
あなた
なっ…
フェリス
ね?
首を少し傾げて、可愛い目で上目遣いをする。
あなた
お、男の子だったぁぁ〜!
その可愛らしい姿で誰しも勘違いする。私もその1人だ。

しかし、誰が勘違いしたとしても男の子は男の子。

男の子な一面を見ると、少しきゅんとしてしまうのは、絶対に話せない。

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