そして
急に恥ずかしくなり
バッと不死川さんから離れると
不死川さんは
片手で口元を覆い
耳まで真っ赤にし、目が泳いでいた
そんな不死川さんを見て
私まで顔が火照ってきて
ギュッと布団を握りしめ
視線をおとしていると
そういい
急に立ち上がった不死川さんは
私の顔をグッと自分の方へよせ
キスをした
あまりに激しいキスは
息を吸うまもなく
窒息しそうで……
唇を離し
至近距離で
私の顎をクイッとしニヤリとした不死川さん
そう言った不死川は
あまりにも色気が溢れていて
思わず見惚れてしまい
さっきの激しいキスのせいか
息が乱れ
全身が火照っていて
フワフワする
もう一度
不死川さんの唇が
私の唇へ重なろうとした時……
(((バンッッッッッッッ)))
扉が勢いよく開き
そこへ立っていたのは
息を切らした冨岡さんが立っていて
私は思わず
不死川さんを突き飛ばしてしまい
盛大に尻もちを着いた不死川さん
思いっきり睨まれ
なぜかその後フッと鼻で笑い
口パクで
バーカ
そう言われた気がした……
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!