第9話

不死川side 4
7,907
2020/01/22 11:10
胡蝶 しのぶ
胡蝶 しのぶ
はい。
完治されましたので
任務へ向かわれても大丈夫です
不死川実弥
不死川実弥
世話かけたなぁ
やっと任務へと向かえる。


少し休んだだけでも


体が訛った気がする。


任務へ行くまでの間


体を動かすか。
胡蝶 しのぶ
胡蝶 しのぶ
不死川さん
今回は大人しくしてくれてたのですね。
良かったです
不死川実弥
不死川実弥
あ?
どういう事だあ
胡蝶 しのぶ
胡蝶 しのぶ
いつも怪我をされても
逃げて行っちゃうじゃないですか。
連れ戻そうとしても
戻ってきてくれないし
大変でした。
不死川実弥
不死川実弥
大した怪我じゃねぇからだろうがよぉ。

いちいちお前は大袈裟だ。

姉貴と一緒だなぁ。
胡蝶 しのぶ
胡蝶 しのぶ
姉さんにも苦労かけてたんですね。

本当に困った方です貴方は。
そんな会話をしながら

帰る準備をしていると

ふと

胡蝶が奴の方へと目を向けた。
俺も同じよう

目を向けてみると


浮かない顔で俯いていた。


気分でも悪ぃのか……?

ふと足があいつの元へと動いた。
不死川実弥
不死川実弥
おい
そう声をかけると

びっくりしたように顔を上げ

俺を見つめる


こ、

こういうときって何を言えばいい……


声をかけたは言いものの


次の言葉が出てこねぇ……
不死川実弥
不死川実弥
おめぇも早く治せよぉ
とりあえず

ありきたりな言葉を伝え


奴の頭にポンっと手を乗せた。






手を乗っけた瞬間


またびっくりしたような顔をしたが

すぐに笑顔になった。

不死川実弥
不死川実弥
じゃあな
そう言い残し

俺は自分の屋敷へと戻ることにした。



あぁ、


屋敷に戻ると


あいつに会えなくなるのか……



って俺は……



何考えてんだぁ……


らしくねぇ……

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